チャットGPTについて信原東大名誉教授が「人間の自律性に脅威」
自然な会話形式で質問に回答できる対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を巡り、各国の姿勢の違いが鮮明になっています。
信原幸弘東大名誉教授に、チャットGPTの利点や課題などについて聞いた。
「人間は本来的に道具と一体化したサイボーグ的な存在だ。人工知能は人の思考力を低下させるという人もいるが、AIを使うことで生身の人間よりもどれだけ能力が高まったかを問題にすべきだ。チャットGPTも規制はせず、仕事でも教育でも使っていくべきだが、倫理的な課題もある。
チャットGPTは単に質問に答えるだけでなく、対話を重ねることで利用者と議論し、その人の考え方を深く掘り下げて分析できるのが特徴だ。
チャットGPT「人間の自律性に脅威」信原東大名誉教授
チャットGPTを使えば、その人の好みを変えることすらできる可能性があり、人間の自律性への脅威が高まりました。
巧妙に使えば商品の購入という次元を超えて、個人の思想や信条を都合よく変える洗脳が行われる可能性があるとしています。