遺法薬物の摘発、航空密輸が急増
海外から持ち込まれる違法薬物の摘発が増えています。
令和4年に税関が摘発した違法薬物の件数は、3年ぶりに1000件を超えたとのことです。
昨年10月に新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことに伴い、航空機を使って密輸するケースが急増。今年は訪日外国人観光客(インバウンド)のさらなる増加が見込まれ、捜査当局は警戒を強めている。
財務省によると、昨年1年間の違法薬物の摘発件数は前年比25%増の1044件だった。統計を開始した平成4年から26年までは年間400~500件程度で推移してきたが、近年は深刻な状況となっている。また、昨年の押収量は8%減ながら約1147キロと7年連続で1トンを超えた。
遺法薬物の摘発、航空密輸が急増 水際対策緩和が影響
摘発件数で特に増えたのは覚醒剤で前年の3.2倍の300件となり、全体の約3割を占めました。
押収量は約567キロで、薬物乱用者の通常使用量で約1892万回分に当たります。
末端価格は約335億円に上り、犯罪組織の資金源になっている可能性もあるということです。