東京都福祉保健局はずさんな管理を反省すべきです

再調査の結果も明らかになり、ますます問題が明らかになった東京都の公金管理のあり方ですが、その問題を引き起こした東京都福祉保健局は反省しているのでしょうか。

東京都福祉保健局は、再調査の結果、190万円について経費と認めない決定を下しました。ですが、東京都議によると、福祉保健局は『清算は適正に行ってきた』と繰り返していると言います。

過ちを認めない東京都福祉保健局の姿勢をみると、ほかにも杜撰な公金管理があるのではないかと行政に対しての不信感だけが強くなります。

東京都福祉保健局の杜撰な公金管理です。。。

一般社団法人への委託事業をめぐって、東京都福祉保健局の杜撰な公金管理が明らかになりました。今では住民訴訟も行われる事態に発展しています。

この東京都福祉保健局が発端となった問題について都議会でも追及していた都議が次のように語っています。

 都議会で「Colabo問題」を追及してきた川松真一朗都議は、「混乱を招いた元凶は、Colaboに事業を委託した都の福祉保健局にある」と指摘する。

福祉保健局はColaboに事業を委託する際、予算を先払いする『概算払い』をしてきた。先にお金をもらってしまえば、マックスで使い切ってしまおうと誰もが思うでしょう。さらに都は領収書等の提出を厳格に求めないなど、事後チェックも怠ってきたのです。問題なのはこの期に及んで、福祉保健局が『精算は適正にやってきた』と繰り返し、事業形態を委託から補助に切り替えるだけで乗り切ろうとしている点です。Colabo側も自分たちが正しいと主張したいならば、台帳をすべてオープンにすべき。いまだに福祉保健局に、個人情報の保護などを理由に一部の領収書を出していません」
引用元 「Colabo問題」“8000万円カンパ法廷闘争”がスタート 仁藤夢乃氏につきまとったYouTuberには接近禁止命令

都議曰く、今回問題視されている事業は、予算を先払いする『概算払い』という方式で行われていたと言います。概算払いも認められている制度であるなら、委託元の行政がしっかり公金管理を行えば問題ないと思いますが、東京都福祉保健局は違いました。杜撰な公金管理を行っていたのです。

監査請求も行われたというにも関わらず、『精算は適正にやってきた』と東京都福祉保健局が繰り返していると都議は明かしています。

再調査の結果が公表され、その内容には次のようなものもあったと報道されています。

去年、「法人の会計報告に経費の過大申告がある」などと住民監査請求を受けて都の監査委員が調べたところ、法人の経費処理に不当な点が認められたとして、所管する都の福祉保健局に再調査を求めていました。

福祉保健局は3日、その結果を公表し、法人が経費として報告していた2900万円のうち、190万円を経費として認めない決定をしました。

それによりますと、他の事業も担当している税理士などの報酬が案分されないまま経費として計上されたものが100万円で最も多く、法人の自主事業のため、経費として適切でないと指摘されたものも6万円あります。

今回、認められなかった190万円を差し引いても、経費は委託費の上限を上回っているため、法人が返還する必要はないということです。
引用元 「Colabo」女性支援事業 東京都が経費の一部190万円認めず

『精算は適正にやってきた』という東京都福祉保健局の主張が正しいのであれば、このような再調査結果にはならなかったのではないでしょうか。

全く東京都福祉保健局には反省する姿勢がありません。今回の件に留まらず、国、そして自治体で行われている委託事業についての公金管理を再度点検するべきではないでしょうか。

使われている公金は人々が支払った税金です。東京都福祉保健局、そして最高責任者の小池都知事にはしっかりと今までの公金管理のあり方について説明責任を果たしてもらいたいと思います。

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