ようやく五輪中止の非現実性を認めた立民⇒東京都議会議員選挙の公約はどうするのでしょうか?
東京五輪が開幕してから、延期・中止を求め続けてきた立憲民主党の対応に注目が集まりました。
東京都議会議員選挙の公約でも、延期・中止を求めていた立憲民主党は、ようやく東京五輪の中止について『現実的でない』とし、開催継続が妥当という考えを示しました。
立憲民主党が現実を直視したことには驚きですが、そこで1つの疑問が浮かびます。それが東京都議会議員選挙の公約についてです。
出来もしないことを公約に掲げるのは、旧民主党以来の伝統なのでしょうが、『現実的でない』ことを公約に掲げていたとは驚きです。票を獲得する為には手段すらも選ばないようです。
安住国会対策委員長が東京五輪の中止について『現実的ではない』
東京五輪が開幕して以降、延期・中止を求めていた立憲民主党の面々は蓮舫参議院議員を除き、東京五輪について目立ったコメントやSNSへの投稿を行っていません。
東京五輪について肯定的なコメントやSNSへの投稿をすれば、蓮舫参議院議員の二の舞になることを恐れ入るのでしょうか。
連日、東京五輪の熱戦が報道されている中、安住国会対策委員長が東京五輪への対応を示しました。
立憲民主、国民民主両党は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた東京五輪の中止について「現実的でない」とし、感染対策を徹底した上で開催を続けることが妥当だとの考えを示した。
野党3党の国対委員長は28日午前に国会内で会談し、終了後、記者団の取材に応じた。五輪開幕前は「再延期か中止」を主張していた立民の安住淳国対委員長は「競技がスタートしている中で、選手村でクラスター(感染者集団)が起きるなど新たな状況が生まれない限り現実的ではない」と述べた。
その上で「現時点では、組織委員会が感染させない細心の注意を払い、選手がストレスなく試合ができる状況を作ってあげたい」と述べた。国民の古川元久国対委員長も「現実的ではない」と語った。
『現実的ではない』と語った安住国対委員長ですが、そのことに今まで気が付かなかったのでしょうか。
そして今更『選手がストレスなく試合ができる状況を作ってあげたい』とも述べましたが、東京五輪が開催されるか否かで選手達に最もストレスを与えていたのは立憲民主党であることをお忘れのようです。何か発言される前に選手への謝罪がまず先でしょう。
競技がスタートしている中での中止は、『現実的』ではないと安住国会対策委員長は言いますが、このセリフを立憲民主党が言って良い訳がありません。
東京都議会議員選挙の公約『延期・中止』は競技スタート後の話ですよね?
競技がスタートしていることを踏まえて、中止は『現実的ではない』というのが立憲民主党の公式な立場だとすれば、これほど有権者をバカにした発言はありません。
立憲民主党は東京都議会議員選挙の公約で次のことを掲げていました。
立憲民主党都連は5月31日、7月4日投開票の都議選に向けた公約を発表した。新型コロナウイルス禍での東京五輪・パラリンピック大会について「感染拡大の懸念が払拭できない限りは延期か中止を訴え、コロナ対策にヒト・モノ・カネを集中する」とした。
この東京都議会議員選挙で選出された議員の任期は7月23日からです。この日は東京五輪の開会式当日であり、開会式に先立って競技もスタートしていました。
つまり、安住国会対策委員長の発言は、この公約自体が『現実的でない』と言っているに等しいのです。
『現実的でない』公約を掲げて選挙に挑むことほど有権者を愚弄した行為はありません。
立憲民主党が掲げる公約を真に受けてないこと、これが今後の選挙では有権者にとって必要なことです。