中国とアラブ諸国「台湾独立」も人権問題「政治化」も反対
サウジアラビアの首都リヤドで9日、中国とアラブ諸国の首脳会議が初開催され、戦略的パートナーシップの強化を目指すコミュニケを発表しました。
両国は「台湾独立」に反対し、人権問題を通じた他国への内政干渉を拒否することでも一致しました。
会議に出席した中国の習近平国家主席は「中国とアラブの関係は歴史的に飛躍した」と述べ、会議が協力の「新たな出発点」と称賛した。サウジ首相のムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会議の議長を務め、エジプトやヨルダンなど十数カ国の首脳らが参加した。
中国とアラブ諸国「台湾独立」に反対 人権問題「政治化」も拒否
アラブは台湾を巡る中国の「一つの中国」原則に対する強固な責務を確認し、中国が台湾を含む領土の一体性を維持する取り組みのほか、香港に対する中国当局の統制強化の姿勢を「支持」しました。
また、中国とアラブは人権問題を「政治化」し、「道具」として使い、他国に圧力をかける「内政干渉」も拒否するとしています。
中国当局のウイグル族弾圧、アラブの強権体制による反体制派締め付けに対する欧米への批判が念頭にあるとみられています。