厚生労働省、新型コロナと季節性インフルエンザの同時検査キットの市販を検討
新型コロナウイルスの第8波の流行が懸念される中、インフルエンザ感染の有無を同時に調べる検査キットについて、厚生労働省は、薬局やインターネットでの市販解禁を検討していることを明らかにしました。
新型コロナと季節性インフルエンザを同時に検査できるキットが市販される可能性が出てきた。
「薬事食品衛生審議会を来週に開催して、OTC化に向けた議論をしていただきたい」(加藤厚労大臣)
加藤大臣はこのように述べ、新型コロナとインフルエンザの感染を同時に調べられる検査キットを、薬局やインターネットでの市販に向け検討していると明らかにした。
きのう開かれた厚労省の専門家会合では、市販の解禁について概ね賛成意見だったという。ただし、インフルエンザは発熱から12時間経たないと陽性が分からないことから、検査のタイミングなどに注意が必要だとの意見もあがった。
自己診断だと容体悪化に対応できない可能性があるといった懸念も示されたという。
新型コロナウイルス第8波の流行が指摘される中、発熱などの症状がある人が必要な検査を受けやすくし、医療機関の逼迫を防ぐ狙いであり、新型コロナとインフルエンザの同時検査キットの販売に具体的な議論を行う方針です。
新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省は、感染状況について、地域差や不確実性はあるものの増加速度の鈍化がみられ、ピークを迎える可能性もあると考え、感染者数が直ちに減少に向かうことはないことから、再増加などに注意が必要との見方を示しています。