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TBS系サンデーモーニングに出演していた元外務次官『弔問外交はプラスなのか』と発言です。。。⇒外交の機会を活かすのが外交官の仕事ではないのでしょうか。。。

多くの外国の要人の来日が予想されている安倍元総理の国葬ですが、弔問外交としての活用も期待されています。安倍元総理と親交が深かったインドのモディ首相をはじめ、多くの要人が来日し、岸田総理は個別に会談を行う方針を示しています。

招待状を送付するなど国葬の準備を外務省は進めていると思いますが、元外務次官の藪中氏が出演したサンデーモーニングで驚きの発言をしています。

弔問外交はプラスなのかと疑問を呈したのです。機会の活用を考えるのが外交官の役目ではないのでしょうか。

政府が進める弔問外交に否定的な元外務次官。。。

多くの国、そして国際機関から安倍元総理への弔意が表明されました。そのことを理由の1つにし、岸田総理は、戦後二例目の国葬を執り行うことを決断しました。

そしてマスコミの報道によれば、多くの外国要人が訪日されることが予想されています。その機会を活かし、岸田総理は日本の外交方針をアピールする機会にする方針です。

 政府・自民党が今秋検討している故安倍晋三元首相の大規模葬儀の前後に、各国との「弔問外交」が展開されそうだ。既に代表団の派遣を表明している国もあり、岸田文雄首相は、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」構想を内外にアピールする機会としたい考えだ。

岸田氏は13日朝、カナダのトルドー首相と電話会談。トルドー氏は「献身的かつ先見性のある指導者として国際社会をリードした」と安倍氏をしのんだ。9日のバイデン米大統領を皮切りに弔意を示す電話が相次ぎ寄せられ、外務省幹部は「安倍氏がいかに各国首脳と良好な関係を築いていたかが分かる」と話す。
引用元 大規模葬で「弔問外交」展開へ 各国が代表団派遣検討―安倍氏死去

外務省幹部も驚いた安倍元総理と各国首脳との関係ですが、その関係性が示されるのが国葬です。

岸田総理が弔問外交の場でどのような会談を各国首脳、そして要人とするのか注目ですが、弔問外交に否定的な声が元外務次官から飛び出しました。

それを受けた立命大客員教授の元外務事務次官の薮中三十二氏は、「弔問外交はすごく意味があるんだという人もいる。いろんな国から来ていただくというところがあるんでしょうが、私自身は本当にそうかなと。弔問外交って本当にプラスなのかなって」と疑問を呈した。

具体的に「現職の総理、大統領がどのくらい来るかは分かりませんが、(会談を)やってもものすごく短い挨拶程度。本格的な会談をやる余裕なんてありませんし、そこを重視しても無理がある」と指摘し、「総理がこれから『なぜ国葬』を説明するということになっていますが、なかなか国民の理解を得られるのは難しいんじゃないか」と問いかけた。
引用元 【サンモニ】関口宏 安倍元首相の国葬「あちこちに無理が見える」識者は「弔問外交はプラスか」

『弔問外交がプラスか』と藪中氏は語っていますが、その場を活かすのが外交官の役目なのではないでしょうか。藪中氏の発言は、事なかれ主義の外務省の本質を表しているのではないでしょうか。

昭和天皇大喪の礼等が行われた際の状況が次のように報道されています。

1989年2月の昭和天皇大喪の礼と90年11月の平成即位の礼に際した「弔問外交」「祝賀外交」で、竹下登、海部俊樹両首相、外相らと外国から参列の要人との190を超す会談内容を記した秘密公電が23日公開された。皇室の慶弔行事を契機に、イラクのクウェート侵攻で始まった湾岸危機や「ベルリンの壁」崩壊といった国際情勢を巡り、幅広い対話が実現していたことが判明した。
引用元 大喪・即位の礼で190超の会談(外交文書公開)

外交文書で明らかになった大喪の礼等の際の外交を藪中氏は知らないのでしょうか。外務次官経験者の意見としては、浅慮としか評価できない藪中氏の発言ですが、元外務次官として批判ではなく、後輩の外務官僚にこの国葬の活用の仕方1つでもアドバイスしてはどうでしょうか。

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