岸田首相、新型コロナウイルスに5類への変更は現実的ではないと考え
新型コロナの感染症法上の位置づけについて、野党は、現在の2類から季節性インフルエンザ並みの5類に引き下げるべきだと岸田首相に質しました。このことについて、岸田首相は考えを述べました。
岸田総理は、新型コロナを感染症法上の「5類」に引き下げることについて、「現時点での変更は現実的ではない」との考えを示しました。
22日の参議院本会議で、野党側は、新型コロナの感染症法上の位置づけを、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げるべきだと岸田総理に質しました。
岸田総理
「現時点で5類に変更すること、これは現実的ではないとは考えています」岸田総理は「オミクロン株は致死率や重症化率がインフルエンザよりも高く、変異の可能性もある」と強調。
さらに5類に変更した場合、知事の判断で自宅療養や外出自粛の要請などができなくなるとして、「現時点で変更することは現実的ではない」との考えを示しました。
岸田総理は、今後の見直しについて「専門家の意見を伺いながら議論を続けていく」としています。
新型コロナウイルスを5類へ変更することにより、急激な制限の緩和で感染が拡大し、本来必要である入院が難しくなり、病床不足や治療費のコスト拡大などの懸念点が考えられます。
新型インフルエンザなどの感染症の中で、まん延防止処置など新型コロナウイルスに見合った対応を続ける方が国民の混乱が少ないのではないでしょうか。
岸田首相の冷静な判断に今後注目です。