台湾新モデル、防疫と経済両立へ
台湾は、新型コロナウイルスのパンデミックに際し、徹底した感染封じ込め策を講じるなど感染対策の「優等生」と称されており、蔡英文政権は積極的な防疫策を継続しています。
【台北共同】台湾の蔡英文政権は、新型コロナウイルスの市中感染が拡大傾向にあるのを受け、「重症者はゼロ、軽症者は効果的に制御」する政策を打ち出した。積極的な防疫策を継続しつつ、経済と国民生活への悪影響を軽減させる狙いで「新たな台湾モデル」とアピールしている。
台湾はコロナ禍をロックダウン(都市封鎖)などを導入することなく抑え込んできた。今月に入り1日当たりの新規感染者数が連日3桁と徐々に増加しているが、今年の感染者の99%以上が無症状か軽症で、重症者は10人にとどまっている。
台湾では、新型コロナウイルスの感染拡大の中心地となった中国本土との経済及び社会的な結び付きの深さも影響して、台湾域内でも感染拡大が広がることが懸念されましたが、早期に中国本土との往来を全面禁止する強力な対策に舵を切りました。
結果、台湾域内でも新規陽性者数が急増する動きがみられたものの、感染対策や行動変容に繋がる仕組みが構築されたほか、感染者に向け、徹底した検査が実施されたこともあり、その後の新規陽性者数は一定数抑えられてきました。