立民、国民民主党への質問時間の分配を停止へ。。。その一方で参議院議員通常選挙の候補者調整は継続するようです。。。


立憲民主党と国民民主党にとって衆議院議員総選挙は分岐点になりました。立憲民主党にとっては惨敗に終わりその後は迷走を続けるきっかけになりました。一方国民民主党にとっては独自路線を強め、存在感が増すきっかけになりました。

国民民主党が存在感を増すことに警戒感を抱いている立憲民主党は、思いもよらない策に打ってでました。

野党間で分配していた質問時間の加算対象から国民民主党を外すということを表明したのです。

しかし、その一方で候補者調整から外したという話は聞こえてきません。候補者調整をやめた方が、有権者からはわかりやすい構図になるのではないでしょうか。

質問時間の加算対象から外された国民民主党。。。

野党間では、議員数が少ない少数会派への配慮として質問時間を加算する取り組みが行われてきました。

野党協力の一貫として行われてきたこの取り組みですが、国民民主党が来年度予算に反対したことが理由で変化が起きました。

立憲民主党は、23日午後開いた国会対策委員会の会合で、政府の新年度予算に衆参両院で賛成し与党側との政策協議を続ける国民民主党への対応について協議しました。

このなかで、馬淵国会対策委員長は「これまでと状況が変わった」と述べ、野党の少数会派への配慮として行っている衆議院の委員会での質問時間を一定時間加算する対応について、国民民主党を対象から外す方針を決めました。

衆議院の委員会では、野党側の質問時間は各会派の議員数に応じて配分されていますが、立憲民主党は、各少数会派に自分たちの持ち時間から一定時間を融通して加算する対応を取っています。
引用元 立民 国民への質問時間加算 対象から外す方針 衆院委員会

国民民主党が是々非々で政府提出予算案に対応したことが立憲民主党にとっては納得できないものだったようです。

この立憲民主党の対応によって、国民民主党の質問時間は今後減ることになりました。野党協力の1つの枠組みであったはずの質問時間の加算の枠組みから国民民主党を外すことは、立憲民主党は国民民主党を『野党』として扱わないということに他なりません。

ですが、相変わらずな姿勢が立憲民主党には見られます。

野党でないなら候補者調整はやめるのが筋では。。。

立憲民主党の泉代表は国民民主党は最早野党ではないという趣旨の発言をしていました。泉代表のいう『野党』の定義が何なのか不明ですが、質問時間の加算をやめるなど、野党の枠組みから国民民主党を除外するのであれば、候補者調整もやめなければ筋が通りません。

対応に苦慮するのは立民だ。泉健太代表は22日の常任幹事会のあいさつで、国民が賛成したことには触れずじまい。記者団の取材にも応じなかった。国民を与党として扱うのか、野党と位置付けるのか問われるのを避けた形だ。
背景には、立民、国民両党が県連レベルでは既に候補者調整を進めていることがある。1人区の福島、三重、滋賀、岡山では無所属候補の一本化で合意。これまでの地方での積み上げを覆すのは容易ではなく、追認せざるを得ない状況にある。
引用元 国民「準与党」鮮明、立民無策 参院選調整、難航避けられず

泉代表は『野党ではない』という趣旨の発言をしておきながら、ちゃっかり地方では候補者調整が進んでいるというのです。

質問時間の加算から除外しながらも、候補者調整を進めるのは誰がどう見ても矛盾しています。

立憲民主党のこうしたチグハグな対応は今に始まったことではありませんが、こうしたその場しのぎの対応が有権者から共感を得ることはありません。

泉代表への期待が高かった半面、こうした立憲民主党の対応は支持離れをさらに加速させることになりそうです。

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