国家分裂のウクライナ、さらに遠のいてしまうNATO加盟
プーチン露大統領がウクライナ東部の親露派武装勢力を独立国家として承認したことで、ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、和平の努力を破壊する動きだと批判し、外交的解決を目指すとする一方で「誰にも何も渡さない」と述べ、ロシアに対抗する姿勢を示しました。
ウクライナの国家分裂が深刻化し、北大西洋条約機構(NATO)加盟はいっそう困難になった。
ゼレンスキー氏は21日夜から米英首脳と相次いで会談。また、ウクライナとロシアに仲介役の仏独を含めた4カ国で緊急首脳会談を開くよう呼びかけ、米欧の支援確保を進めた。
ロシア軍は10万人以上の兵力でウクライナ国境を取り囲んでおり、同国では近く戒厳令が発令されるとの観測が飛び交っている。
ロシアが親露派武装勢力の独立を承認したことで、ウクライナの経済が一段と悪化するのは確実と見られており、ウクライナの国家分裂状態はさらに状況を悪化させていくと見られます。
10万人以上の兵力でウクライナ国境を取り囲んでいるロシア軍の動きもあり、一刻の猶予もない状況となっています。