12月の輸入額、過去最高を記録。貿易収支は5カ月連続赤字、円安、原油高の影響か
財務省が20日発表した令和3年12月の貿易統計によると、輸入額は前年同月比41.1%増の8兆4638億円で最高となりました。
円安や原油高が影響したと見られています。
輸出額も17.5%増の7兆8814億円で過去最高となりました。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5824億円の赤字となり、5カ月連続の赤字という結果になりました。
財務省が20日発表した令和3年12月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸入額は前年同月比41・1%増の8兆4638億円で最高だった。円安や原油高が影響した。輸出額も17・5%増の7兆8814億円で過去最高となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5824億円の赤字だった。赤字は5カ月連続。
同時に発表した3年通年の輸出額は、新型コロナウイルスからの世界経済の持ち直しを受け21・5%増の83兆931億円だった。貿易収支は1兆4722億円の赤字だった。赤字は2年ぶり。
輸出額増加の背景には、部品調達難で停滞していた自動車輸出の回復があったとみられています。
輸入も資源高を背景に大幅な増加となりました
地域別輸出では対アジア、対中国がいずれも過去最高となり、対中国では半導体等電子部品や自動車が伸びて前年同月比10.8%増となりました。
米国向けは自動車や半導体等製造装置などが伸びて同22.1%増、欧州連合(EU)向けも自動車などが好調で同9.7%増の結果でした。
部品調達難は重荷となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいた世界経済の回復を背景に鉄鋼や自動車、半導体等製造装置の輸出が伸長した結果です。