立民の質問姿勢に寄せられる『迫力不足』に困惑する泉代表。。。それは枝野前代表らの国会戦略の影響ではないのでしょうか。。。
補正予算が審議された臨時国会が閉会します。岸田総理にとって初めての本格的な国会論戦でしたが、それは立憲民主党の代表に就いた泉代表にとっても同様です。
泉代表は、枝野前代表らが通してきた国会でのスタイルと一線を画すように、政府への批判は極力避けてきました。その泉代表の国会での質問のやり方について、代表の定例記者会見で批判とも取れる声が飛び出しました。
その批判とは『迫力不足』というものです。批判を行い対立構造を煽っていた枝野前代表のもとでの発言が特段『迫力』があったものではありませんが、そうした側面を前面に押し出すようにはしていたのでしょう。
泉代表は『何を求めてるんですか』と反論しましたが、枝野前代表時の立憲民主党の国会戦略をもうお忘れになってしまったようです。
泉代表、定例会見で手痛い批判を受ける。。。
泉代表は、枝野前代表の路線とは打って変わって『提案型』路線でいく構えを見せています。ですが、有権者らの記憶には、長年に渡って枝野前代表が取ってきた路線が『立憲民主党』として残っています。
このことをよく表す質問が定例会見で泉代表に投げかけられています。
立憲民主党の泉健太代表は2021年12月17日の定例会見で、自らが掲げる「提案型」路線について、臨時国会の論戦を踏まえて「野党の役割、存在感が発揮をされた」と成果を強調した。
従来の批判先行型の議論のスタイルと比べて「迫力不足」だという指摘には、「迫力不足だの何だのって言うのは『何を求めてるんですか?』って話ですね」と反発。「何もプロレスで派手な技を出してくれ、ということじゃないと思いますね」とも話し、見栄えがするスタイルにはこだわらない考えだ。
引用元 立憲に「迫力不足」批判も…泉健太代表が反論 「何を求めてるんですか?」「真剣勝負ですから」
プロレスを例えに出したことについて、泉代表は謝罪をしましたが、有権者が見慣れていた風景は枝野前代表らの国会戦略です。
質問した記者は枝野前代表らの国会戦略を前提に、泉代表に質問したのではないでしょうか。仮にそうだとすると泉代表は、中々辛辣な言葉を枝野前代表らに投げかけていることにはならないでしょうか。
泉代表の路線には党内で不満も?
泉代表が『提案型』を目指すのは一向に構いません。ですが、普通の政党ではなく立憲民主党です。スタート地点がすでにマイナスからであることを忘れてはなりません。
泉代表が『提案型』を目指す中、早くも立憲民主党の内部には不満が溜まっているようです。
記者の質問にあったように、党内から「提案型」への批判があるのは事実だ。例えば小沢一郎衆院議員は12月16日(17日付)の日刊ゲンダイのインタビューで、立憲に対して「批判ばかり」「反対ばかり」という指摘があることへの見解を問われて、次のように主張している。
「メディアの言うことに、いちいちビクビクしてちゃダメなんだ。競争第一の自民党の政権と、『すべての国民のために』という我々の理念は絶対に相いれないんだから。是々非々だなんて言う連中がいるけど、良いことに賛成するのは当然で、あえて方針に出す必要なんてない。党の方針としては、我々の理念はこうだから、これに基づいて国会ではきちんと対応します、と言えばいいだけ。まずは何を基本の理念・哲学にして、何を提案するかが大事で、『提案型の政党になりましょう』なんて、言葉だけが上滑っている」
引用元 立憲に「迫力不足」批判も…泉健太代表が反論 「何を求めてるんですか?」「真剣勝負ですから」
早くも不満が溜まっている立憲民主党ですが、それを口にしているのが重鎮の小沢一郎衆議院議員なのです。口にしている人物のことを考慮すると、問題は間違いなく深刻ではないでしょうか。
代表の路線に異を唱えることは、与党でもありますが与党最終的には一枚岩で結束します。ですが立憲民主党はというと分裂の歴史があります。
通常国会で泉代表が、『提案型』路線を強めれば強めるほど、党内に不満が溜まることは目に見えています。来年夏の参議院議員通常選挙まで立憲民主党は存在しているのでしょうか。