誤解が広まったと嘆く枝野前代表。。。その枝野前代表の負の遺産に苦しむ泉健太代表。。。政策よりも党利党略が注目される政党の存在意義はあるのでしょうか。。。
代表の職を離れた枝野前代表は、本人が断っているのかめっきりマスコミに取り上げられなくなりました。その枝野前代表が県連で講演しました。
その講演では、泉執行部に対しては『頑張って欲しい』と述べるにとどめるなど、配慮が見られました。ですが、自身が主導した日本共産党との枠組みについては、『誤解が広まった』と嘆く姿がありました。
誤解があったというのであれば、それを解く努力をするべきだったのではないでしょうか。そして泉代表は、枝野代表の負の遺産と向き合っています。
誤解を解くこともできなかった人物が、官邸に戻るつもりだったとはあまりにお粗末ではないでしょうか。
久しぶりに動静が伝えられた枝野前代表。。。
枝野前代表は、代表を退いて以降、その発言が報道されることが少なくなりました。泉代表に配慮してのことなのでしょう。
その枝野前代表が神戸市内で行った講演の内容が報道されています。
立憲民主党の枝野幸男前代表が11日、神戸市内を訪れ、立民県連が来年2月に立ち上げる政治スクール「立憲アカデミー兵庫」のプレイベントで、党員ら約100人に講演した。
衆院選で敗北した責任を取って代表を辞任した枝野氏は「最大野党の党首を4年もやり、政権選択の構えまでつくることができた」と振り返る一方、泉健太代表率いる新執行部については「頑張ってほしいが、コメントしないのがマナー」と述べるにとどめた。
中略
また、選挙直前に共産党と結んだ「限定的な閣外からの協力」という合意に関し、「政権は一緒にしないという合意だったが、(政権を共にするという)誤解で世の中を染められてしまった。どこまでが一致点なのか、もっと明確にすべきだった」とした。
引用元 立民・枝野前代表 野党共闘「誤解で世の中を染められた」
久しぶりに伝えられた枝野前代表の発言ですが、相変わらずピントがズレています。枝野前代表は、『政権選択の構えまでつくることができた』と語っていますが、それはただの議席数だけであり、中身が伴っていませんでした。中身が伴っていたなら、衆議院議員総選挙で惨敗するわけがありません。
更に日本共産党との関係について『誤解で世の中を染められてしまった。』と述べていますが、誤解なら誤解を解く努力をするべきだったのではないでしょうか。そして誤解とはどこを指すのか、是非枝野前代表の口から具体的に語ってもらいたいと思います。
この枝野前代表が誤解と語った日本共産党との関係ですが、泉代表は対応に迫られています。
枝野前代表が残した負の遺産。。。泉代表と日本共産党と認識は真逆?
枝野前代表が主導した日本共産党との選挙協力は、枝野前代表が退いた今も、立憲民主党と日本共産党との間で最大の課題となっています。
泉代表と志位委員長とでは、両党の協力関係の認識に齟齬が生じています。
先の衆議院選挙で議席を減らした立憲民主党では、党内から「外交や安全保障政策で隔たりがある共産党と、政権交代が実現した場合の協力の在り方について選挙前に合意したことが原因の1つだ」という指摘が出ていて、泉代表はこの合意について、選挙に向けたものであり、現時点では存在していないという認識を示しています。
これについて共産党は「国民に理解してもらう時間が足りなかった」と総括していて、志位委員長は今月6日の記者会見で「政権交代が実現すれば、日米安保条約の廃棄といった考えをいったん脇においても協力することを丁寧に伝えていくことが必要だ」と述べました。
引用元 共産「党独自の公約 実現求めず」立民との共闘維持で方針
真っ向から意見が対立している泉代表と志位委員長ですが、明らかに枝野前代表が残したもののせいで、両党の間にはヒビが入っています。
立憲民主党の代表選で、多く報じられたのは政策ではなく日本共産党との関係でした。政策よりも戦略が気にされる政党は、古今東西さがしても立憲民主党くらいです。
しかも、今は新型コロナウイルスをはじめ、課題が山積しています。課題解決よりも党利党略が注目される立憲民主党は、有権者はもちろんマスコミからも期待されていないことは明らかです。
今招集されている臨時国会が、従前の国会のように時間を浪費するだけのものではなく、実りある議論が行われることを願いたいと思います。