国会の首班指名では野党各党が見事に分断しました。。。辞める党首の名前を記名する立民は、それでよいのでしょうか。。。
衆議院議員総選挙後に招集される特別国会が召集され、首班指名選挙が行われました。このことによって第二次岸田内閣が発足し、外務大臣に林芳正衆議院議員が就任した以外、他の閣僚は再任されました。
これから岸田総理の政策が本格的に動き始めるわけですが、首班指名選挙では野党各党の間にすきま風が見られました。
立憲民主党は、辞意を表明した枝野代表へ投票しましたが、立憲民主党と決別する国民民主党は玉木代表へ投票しました。
そして、立憲民主党と同じく、野党共闘をした結果議席を減らした日本共産党は、枝野代表に投票しています。
日本共産党は立憲民主党に秋波を送っていますが、それ以外の野党は独自路線です。立憲民主党は来年の参議院通常選挙でも、野党共闘をするつもりなのでしょうか。
党内から反発の声もあがった枝野代表への投票。。。
特別国会で真っ先に行われるのが首班指名選挙です。絶対安定多数を獲得した岸田総理が第二次岸田内閣を発足させる運びになりました。
その首班指名選挙で、一筋縄でいかなかったのが立憲民主党です。辞任する党首への投票について反発の声が上がっていたのです。
立民の安住淳国会対策委員長は、衆院本会議前の代議士会で「野党第1党として国民に信頼される体制をみんなで作っていきたい」と述べ、12日に辞任する枝野氏への投票に理解を求めた。党内からは「辞める代表の名前を書くのか」(ベテラン)などと反発の声もあったが、造反者は出なかった。
立民、共産両党など野党5党は衆院選で、213の選挙区で候補者を一本化したが、両党とも議席を減らした。立民内では敗北を受け、共産との共闘路線の見直しが主張されている。これに対し、共産は来夏の参院選に向けて路線を維持したい考えで、枝野氏への投票で秋波を送った格好だ。
党内ですらひと悶着あった枝野代表への投票ですが、立憲民主党内の足並みの乱れをよそに、日本共産党は枝野代表へ投票しました。
枝野代表への投票について、志位委員長は『立民とは衆院選で政権協力の合意を掲げて戦った。(枝野氏に)投票するのが当然だ。枝野氏の辞意は合意を左右しない』と語り、選挙で敗北しても立憲民主党との関係が変わらないことを示唆しました。
この選挙で敗北した立憲民主党と日本共産党以外の政党は独自路線を歩み始めました。
国民民主党は枝野代表に投票せず!
選挙で議席を減らした野党があれば、議席を増やした政党もあります。国民民主党と日本維新の会です。
この両党は、立憲民主党と日本共産党と一線を画する動きに出ています。
共闘を「野合だ」と批判し、議席を公示前から4倍近くに増やした維新は片山共同代表に投票した。馬場幹事長は10日の記者会見で、「(衆院選での躍進は)立民や共産に期待できないので、第3極の維新に託してみようという期待だった」と指摘した。
衆院選で議席を増やした国民も玉木代表に投票した。共産との距離感が立民と明暗を分けたとみて、立民、共産両党からさらに距離を置く方針だ。
日本維新の会は元々、立憲民主党と日本共産党とは距離がありましたが、国民民主党が立憲民主党と日本共産党から距離を置く姿勢を鮮明にしました。
日本共産党は立憲民主党との関係を止める気配はありません。この両党によってまたしても週刊誌ネタの質疑が今後招集される臨時国会でも繰り広げられるのでしょうか。
政府与党、そして日本維新の会と国民民主党による健全な国会での議論に期待したいと思います。
立憲民主党と日本共産党が従来通りの国会対応なら、有権者からの評価はさらに下がるでしょう。