立民、衆議院議員総選挙での敗北を『科学的に分析』へ。。。アベノミクスの検証報告書は一週間で2ページの内容を出しましたが『科学的』な検証はできるのでしょうか。。。
立憲民主党が衆議院議員総選挙での敗北を分析することを表明しました。しかも、その分析は『科学的』に行うというのです。
立憲民主党は、長期政権だった安倍政権の経済政策『アベノミクス』を検証するといい、衆議院議員総選挙前に報告書を取りまとめました。ですが、わずか数日で検証を済ませ、報告書に至っては、たった2ページでした。
衆議院議員総選挙の結果を『科学的に分析』すると主張しますが、またしても主観に満ち溢れたものになるのではないでしょうか。
科学的に分析?しっかりできるのでしょうか。。。
立憲民主党が衆議院議員総選挙で敗北した後、初めて両院議員総会を開催し、枝野代表は改めて辞任する意思を表明しました。
その席で、立憲民主党とは思えない言葉が飛び出しました。
この中で、枝野代表は、衆議院選挙について「多くの仲間が議席を得られず、現有議席を減らすという大変残念な結果になった。この結果は全力を尽くしただけに私自身の力不足そのものだ」と述べ、今月12日の特別国会の閉会後に代表を辞任する考えを改めて示しました。
そして、選挙前の議席を確保できなかったことについて、福山幹事長が共産党との連携がどのように影響したのかなどを科学的に分析し、新しい執行部に引き継いでいく方針を説明しました。
これに対し、出席者からは「選挙の総括は拙速に行うべきではなく、共産党との連携の是非などをめぐって路線対立が起きているなどと言われないよう、第三者を入れてしっかり行ってほしい」といった意見が出されましたが、執行部の方針は了承されました。
引用元 立民 選挙前の議席 確保できなかったことを科学的に分析へ
執行部から『科学的に分析』することが表明され、出席者からは『総括は拙速に行うべきではない』との意見が出された、両院議員総会ですが、立憲民主党にこの二つの言葉を言う資格があるとは思えません。
長きに渡ったアベノミクスを検証した時間はわずか7日(土日含む)
立憲民主党が『科学的に分析』、そして『総括を拙速に行うな』との声で、思い出されるのがアベノミクスの検証です。
衆議院議員総選挙に向けて、アベノミクスを検証したのでしょうが検証委員会の初会合が行われたのは9月14日で、報告書が提出されたのは9月21日でした。そしてわずか7日間で作成された報告書は2ページしかありませんでした。
その報告書を受け取った枝野代表は、次のように語っています。
記者団とのぶら下がり会見の冒頭、枝野代表は以下のように述べました。「先ほど江田代表代行から正式な形で報告書を受け取った。改めて言うまでもなくアベノミクスはお金持ちをさらに大金持ちに、強いものをさらに強くした。しかしいわゆるトリクルダウン(普通の暮らしをしてる人厳しい生活をしている人たちの所に滴り落ちる)というようなことは全く起きず、格差や貧困問題の改善にはつながってなかったと改めて確認をさせて頂いた」。その上で「実質賃金が下がり続けると同時に、2度にわたる消費増税が追い打ちをかけ、GDPの半分以上を占める消費の低迷が続いている。このことが日本経済が低迷から抜け出せない、最大の要因であるという認識だ」と述べ、アベノミクスが日本経済の長期低迷の要因となっている、と結論付けました。
引用元 「適正な分配と安心を高めることこそ、何よりの経済対策」枝野代表らが、アベノミクス検証委員会 報告書について会見
安倍政権は、2012年12月から2020年9月まで続きました。その間の経済政策『アベノミクス』をわずか7日間で総括しました。
検証委員会の対応を見れば、アベノミクスを『科学的に分析』したとは到底思えませんし、あまりにも『拙速』に結論を出しています。結論ありきで検証したのでしょう。
このような『検証』をしてきた立憲民主党が選挙結果を『科学的に分析』できるとは思う方が無理あると思います。『科学的に分析』する前に、最低でも世論調査の結果ぐらいには真剣に向き合ってもらいたいと思います。