自民党の獅子身中の虫、二階幹事長の媚中のおかげで対中政策も捻じ曲げられる
欧米などで、新型コロナウイルスの責任問題について、中国に責任があると賠償金を要求する動きがあります。
実際、賠償請求は、100兆ドル以上になるのではないかといわれています。もちろん、実際に提訴するのか?国際訴訟で認められるかどうかはわかりませんが、海外ではそういう動きがあるのに対して、日本では、習近平氏の国賓としての、来日がどうなるのかと言っている有様です。
そのような中でも、中国が香港への統制を強めていることについて、安倍総理は衆議院予算委員会で、「日本も憂慮を表明している」と述べ、G7の枠組みでの必要なメッセージの発信に向けて、日本が主導的な役割を果たしていく考えを示しました。
それなのに、なぜ、習近平氏の国賓が中止にならないのか?(現在は、年内の来日もなく、事実上取りやめのようになってはいるが) それは、自民党内に中国に対して、媚び諂っている大物議員がいることにほかなりません。
その人物こそ、媚中派と言われる二階俊博幹事長です。
防護服とマスクの支援を受け、訪中してお礼がしたいと述べる
二階氏と中国の親密さはあまりにも有名で、最近でも新型コロナウイルスを巡り、その親中ぶりを見せつけていました。
二階氏は2月29日、来日中の中国の外交担当トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員と会談した際、日本に防護服5千着とマスク10万枚を提供すると述べた楊氏に対し、「新型コロナウイルスが収束したときには御礼の訪中をしたい」と応じたとのことです。
新型コロナウイルスを発生させ、世界に爆発的に広めた中国に対して、二階氏は、マスクや防護服の援助を受けたお礼の訪中をしたいと言っています。二階氏の中では、新型コロナウイルスに対する中国の責任は、皆無なのでしょう。
自民党議員の歳費を一律天引きして中国に支援金を送ろうとした
新型コロナウイルスに関しての二階氏の媚中行動は他にもあり、二階氏は自民党内議員の歳費から天引きして、中国に渡そうとしていました。こんなことが許されるのでしょうか?
新型肺炎の拡大を踏まえ、自民党の二階俊博幹事長が主導した中国への支援金構想に、党内から「待った」がかかった。1人5000円を歳費から天引きして、中国政府に渡す予定だったが、日中間の懸案が解決しないままの支援に保守派が反発。執行部は寄付方式に改めることにした。一部議員は拒否する見通しだ。
結局は、自民党の保守派でつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」の代表幹事を務める青山繁晴議員らの反発のおかげで、一律天引きから任意へと変更になりましたが、反発がなければ二階氏の鶴の一声で、中国に支援金が渡されたことでしょう。
日本を中国の良き理解者と勘違いさせる
中国の一帯一路構想についても、安倍総理は、諸手を挙げて歓迎しているわけではありません。むしろ「一帯一路」に潜んでいる危険性を述べたりして、中国を牽制するような姿勢を見せていましたが、安倍総理の親書をもって、訪中した二階氏は、そうではありませんでした。
米国などは一帯一路の持続可能性や透明性について懸念を示しているが、二階氏は会談後、記者団に「今後も互いに協力し合って(一帯一路を)進めていく。米国の顔色をうかがって日中の問題を考えていくものではない」と強調した。
今回の会談について、中国メディアは高い関心を示している。国営新華社通信は、二階氏が一帯一路に関し、「巨大な潜在力のある壮大な構想であり、日本は、中国がこの構想を通じて世界や地域に重要な貢献をしていると、積極的に評価している」と述べたと報じた。
二階氏の発言により、記事にあるように、まるで日本が積極的に一帯一路を支持していると中国側に思わせてしまっています。
しかし、安倍総理は、全面的に賛成ではないと言っています。
「(4条件を)取り入れているのであれば、協力していこうということだ。全面的に賛成ではない」と述べた。
一帯一路では、対象国に対する中国の過剰融資が国際的に問題視されている。首相は「(対象国に)経済力以上に貸し込むと、その国の経済の健全性が失われてしまう」と指摘。
実際に中国マネーにより、多くの国が骨抜き状態になり、中国の操り人形になっています。安倍総理は、そのことを一番懸念していたのですが、二階氏の行動が原因で、中国にとって日本を良き理解者と勘違いさせてしまいました。
習近平氏が、日本に国賓で来日するのにノリノリなのは、こういったことも原因のひとつでしょう。
もはや、中国は日本を下に見ているので、連日尖閣諸島海域を犯してもなんとも思わないのでしょう。
他にも媚中派二階氏の日中友好活動は数多くあり、Wikipediaには次のように挙げられています。
・江沢民碑建立計画、北京オリンピックを支援する議員の会にも所属。
・新幹線輸出、日本の新幹線技術を中国に渡そうとした。
・東シナ海ガス田の試掘中止、東シナ海のガス田開発を中国の顔色をうかがい中止させた。
・書画展、NPO法人日中国会議員書画展実行委員会が運営する日中国会議員書画展へ書画を提供している。
・新たな日中友好議連計画
・日本ボアオ会
・一帯一路
・共創
・清華大学名誉教授
・尖閣諸島問題に関しては棚上げ論者
※詳細はコチラ⇒(参考)
まさに、二階氏は政府の対中政策にとって、自民党の獅子身中の虫といえるでしょう。
自民党もいつまでも二階氏に権力を持たせていては、国民に愛想をつかされるのではないでしょうか。幹事長のポストが今の二階氏に相応しいとは到底思えないのです。自民党内での自浄作用を期待したいと思います。