米中間で「現代のアヘン戦争」?駐日米国大使が「中国共産党が関与」と指摘です

米国ではフェンタニルの蔓延が深刻な社会問題となっており、「史上最悪の薬禍(オピオイド危機)」と呼ばれています。

薬物の過剰摂取による死者数は年間で10万人を超えており、その多くはフェンタニルなどの合成麻薬が原因です。フェンタニルは非常に強力で、ごくわずかな量(一粒、二粒程度)でも死に至る可能性があるため、被害が急速に拡大しています。中毒者が路上にあふれる地域が全米に広がり、通称「ゾンビ・タウン」と呼ばれる社会現象も発生しています。

これを受け、ジョージ・グラス駐日米国大使が中国共産党の関与を明言しました。

米中間で「現代のアヘン戦争」

いま、中国とアメリカの間で「現代のアヘン戦争」とも言われるフェンタニル問題が深刻化しています。

米国は長年にわたり、フェンタニルの原料となる化学物質が中国で製造され、メキシコ経由などで米国に密輸されているとして、中国政府に取り締まりの強化を求めてきました。

2023年には、『アメリカ司法省は10月3日、合成麻薬「フェンタニル」の原料製造や密輸などに関与したとして、中国人12人と中国企業8社を訴追したと発表しました』と報じられています。

今年6月、ジョージ・グラス駐日米国大使が自身のXで、中国共産党の関与を指摘しました。

これは根拠のない言いがかりではありません。

米下院中国特別委員会の報告書(2024年4月)は、中国政府がフェンタニル原料の製造企業に補助金を出し、米国に社会危機を引き起こす「非対称戦」を仕掛けていると結論付けています。

現在、米国麻薬取締局(DEA)は大量のフェンタニルを押収するなど対策を強化していますが、密輸は後を絶ちません。日本としては、せめて日本ルートを潰すべく行動しないといけません。そのためには日本版CIAが必須となってくるのではないでしょうか。

 

 

 

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