嘉手納基地に「トライトン」無期限で展開に、沖縄県知事が「大変遺憾だ」と批判です。情報収集能力強化されると困るのですか?




我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しています。中国や北朝鮮を念頭にした情報収集・警戒監視・偵察(ISR)活動はますます重要となっています。

そして、防衛省沖縄防衛局は、沖縄県に対し、米空軍嘉手納基地に米海軍の無人偵察機MQ4「トライトン」数機が無期限で展開すると通知し、26日に米軍嘉手納基地へトライトンが飛来しました。

すべては国防の為ですが、沖縄県知事がまたしても非難の声明を出しました。

情報収集能力の強化に反発する知事

『玉城デニー知事は28日午前、記者団の取材に対し、26日に米軍嘉手納基地へ米軍の大型無人偵察機MQ4Cトライトンが飛来したことについて「政府は基地負担の軽減に取り組むというが、それと逆行する形で配備、増強されたことは、大変遺憾だ」と批判した。配備期限を明確化することや、住民の負担軽減に努めるよう重ねて求めた』と地元紙が伝えています。

防衛省はトライトン展開について次のように説明しています。

中国は、尖閣諸島周辺を含む東シナ海を含め、我が国周辺海空域での活動を急速に拡大・活発化。一方的な活動のエスカレーションも。北朝鮮は「瀬取り」を含む違法な海上での活動を継続。ロシアと中国は東シナ海等において爆撃機による共同飛行を実施。⇒このような安全保障環境の中、情報収集能力のより一層の強化が必要です

この様に、東シナ海で活動を活発化させている中国を念頭に、情報収集や警戒監視の強化が目的としています。

実際に東シナ海では中国公船が領海親友を繰り返し、昨年8月には中国軍の情報収集機が、長崎県男女群島沖の領海上空を侵犯したことが確認されています。このような事態において、各知事は国に警戒体制の強化を要請するはずですが、沖縄県知事はまるで逆を述べています。

機能強化や最新技術を配備することが基地の負担軽減に逆行するのでしょうか。知事の主張は「これ以上国防を強化するな」と言っているようにしか聞こえません。まったく理解が出来ません。それとも情報収集能力が強化されると困ることでもあるのでしょうか。




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