国民民主党が選択的夫婦別姓の早期導入に舵を切るそうです。代表と幹事長は蚊帳の外ですか?

選択的夫婦別姓について、同じ連合を支持母体に持ちながらも、立憲民主党は積極的に早期導入の実現を目指し訴えていましたが、国民民主党は賛成の立場を維持しつつも、子どもの姓について問題が浮上すると、慎重な議論が必要と、慎重な立場を示してきました。玉木代表も、世論が旧姓の通称使用拡大に意見が集まるのを見て、旧姓に法的効力を付与する案を訴えていました。

しかし、連合が各党に選択的夫婦別姓制度の早期導入を要請したのを受けてか、国民民主内では「婚姻時に別姓を選ぶことができるとする案を軸に党内意見を集約する方針を確認した」とのことです。

代表と幹事長が蚊帳の外?

国民民主の榛葉賀津也幹事長は、制度の導入自体は賛成の立場を示しながらも、「問題は子供で、親子別姓という問題はあまり議論されていない」と指摘していました。また、「兄弟で名字が変わったり、子供が(姓を)強制されたりするようになると、子供の目線からどうなのか。家族の問題もある」とも語り、子供の扱いに関する制度設計が不十分なことに強い懸念を示しました。一部野党には、夫婦で子供の姓に関する意見が対立した場合、最終的に家庭裁判所で決める案もあるが、榛葉氏は「家裁が決める話でない」とも語り、「慎重な議論が必要で、政争の具にすべきでない」とも指摘していました。

実際に子どもの姓についての議論は深くなされていません。

一方で玉木雄一郎代表はも制度導入に賛成の立場でしたが、結婚前の旧姓の使用を広く認めるため、法的効力を付与する案を検討する考えを示していました。報道によると4月8日に『この案を軸に党内議論を進めていくとも述べた』とのことでした。

一部の自民党議員が主張を広め、世論調査でも「旧姓の通称使用拡大」が最も多い意見になった影響かと思われます。

しかし、代表と幹事長の考えとは違い、『国民民主党は23日、男女共同参画推進本部の会合を開き、夫婦の姓の在り方を巡り、婚姻時に別姓を選ぶことができるとする案を軸に党内意見を集約する方針を確認した。玉木雄一郎代表が主張した、婚姻前の旧姓に法的効力を付与する案は採用されない方向となった』『国民の円より子本部長は記者会見し、選択的夫婦別姓制度の早期導入を目指す考えを示した』とのことです。

玉木案を軸にするどころか、立民案を軸に調整していく見通しで、しかも慎重な議論をすっ飛ばしてくようです。

連合の影響もあると思いますが、選択的夫婦別姓の問題では代表と幹事長が蚊帳の外になりつつある様子です。

政党支持率の世論調査で、国民民主が支持を集め立民を上回る月が続いています。しかし、これまで応援していた人の中から「もう応援できない」「保守じゃない」「連合の支援を受けるということは、そういうことか」といった声が広がっています。

参院選まで支持が維持できるかと思われましたが、「裏切られた」と思っている人が多いようで、影響は避けられないようです。

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