選択的夫婦別姓導入を急ぐ立民ですが、夫婦別姓が家庭内不和の火種になる可能性を議論したでしょうか?
選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、実現に意欲を見せている立憲民主党は、24日に召集する通常国会で賛成する野党と共同提出方針とのことです。
夫婦別姓を巡っては、現在も国民の間で賛否が割れている非常にデリケートな問題ですが、立民は自民党に通常国会での法案成立を迫る考えのようです。
しかし、本当に議論は尽くされたのでしょうか。
夫婦別姓が家庭内不和の火種に!
野田代表は『議論が加速すると確信している。放置されてきたテーマを前進させ、改革を実現をしていくことで、野党第一党としての存在感を示していきたい』と述べていますが、自民党内では「社会や国民意識は変化している」として導入に前向きな意見の一方「家族の一体感や子どもへの影響が懸念される」などと、根強い慎重論があります。
夫婦別姓は夫婦間の問題だけではありません。子供への影響も配慮するべきだと思います。『選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、小中学生のほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えていることが、産経新聞社の調査でわかった。政府や報道機関などの世論調査は主に成人が対象で、夫婦別姓の影響を受ける子供たちの考え方が統計的に明らかにされたのは初めて。将来、自分が結婚した際の別姓も「したくない」との回答が6割にのぼった』と、子どもたちの多くは反対意見を示しています。
また、産経新聞は重要な指摘をしています。『夫婦別姓間の子供の名字は家庭裁判所が決める 新たな家族不和の火種「いっそくじ引きで」』の記事内で『立憲民主党が令和4年に野党と共同で国会提出した選択的夫婦別姓の民法改正案はどのような内容だったのか。子供の姓については「出生の際に父母の協議で定める」としており、一致しない場合は「家庭裁判所は、父又は母の請求によって、協議に代わる審判をすることができる」とした。この世に生を受けた瞬間から裁判になる可能性もある。仮に妊娠初期はどちらかの名字で一致していても、出産後の子供を見て気持ちが変わることもあり、家族の深刻な分断を招きかねない』と指摘しています。
推進派は夫婦別姓で「家庭内不和など起こらない」と主張していますが、夫婦間での裁判は家庭内不和の火種としては十分な原因ではないでしょうか。
なぜ導入を急ぐのでしょうか。まだまだ議論する余地はあると思います。