JR東海社長 リニア全線開業時期明言せず




産経新聞の記事によると、JR東海の丹羽俊介社長は8日、大阪市内で会見し、東京(品川)―大阪間のリニア中央新幹線の全線開業時期について「現時点では申し上げられる段階ではない」と述べ、明言を避けた。静岡工区にまだ着工できていない状況が、工期に大きな影響を与えるとの考えを示した。
と書かれています。

岸田文雄首相は6月、令和19(2037)年の全線開業目標を堅持する考えを示していました。
丹羽氏は会見で「リニア中央新幹線計画は、当社が自社負担で進めるプロジェクト」だとし、民間企業としての投資の自主性や、健全経営が前提だと主張しました。
そのうえで、トンネル掘削工事に着手できていない静岡工区は「名古屋―大阪間の工事スケジュールにも影響がある」と述べ、現時点では「全線開業時期について申し上げられる段階ではない」としています。
また、品川―名古屋間の工事と同時に名古屋―大阪間の工事を進める可能性はあるかとの質問には「財務面、工事の遂行能力を考えると不可能だ」と述べ、「品川―名古屋間の工事に全力を尽くす。それが大阪までの早期開業につながる」と強調しました。




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