ユーロ圏GDP0・8%増 23年見通し、下方修正
欧州連合(EU)欧州委員会は11日公表した夏季経済見通しで、ユーロ圏の2023年の実質域内総生産(GDP)が前年比0・8%増になると予測しました。
5月の前回見通しから0・3ポイント引き下げた。物価の高止まりから消費が抑制されているほか、欧州中央銀行(ECB)の急激な利上げが成長の重しになると見込んだ。
ECBは14日に理事会を開き、今後の金融政策を決める。7月まで9会合連続で利上げを続けてきたが、景気に配慮して見送る可能性もある。
24年のGDPは0・3ポイント引き下げ、1・3%増と予測しました。
EU全体では23年を0・8%増、24年を1・4%増と、いずれも下方修正。
23年のユーロ圏のインフレ率は5・6%と、0・2ポイント引き下げとなりました。