AIの国際基準、実効性確保は困難か。
30日閉幕した先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合は、規制と活用で温度差がある人工知能(AI)について議論が紛糾することも予想されましたが、「信頼できるAI推進」や「国際的な技術基準」といった統一方針の策定にこぎつけました。
ただ、法規制の動きが進む欧州連合(EU)と、活用を強調する日本など各国で異なるAIに対する姿勢の温度差は否めず、今回の統一方針に実効性を持たせるためのハードルは高そうだ。
今会合は、AI以外にも安全で強靱なデジタルインフラや経済社会のイノベーション(革新)と新興技術の推進などさまざまなテーマがあったが、特にAIについて各国代表から活発な意見が出されたという。
AIの国際基準、実効性確保は困難か G7各国に温度差も
生成AIをめぐっては、偽情報の拡散など今後、中国やロシアによるAI活用が国際社会の脅威となる可能性も懸念される中、技術基準策定など共通の方針を表明することで、G7の結束を示す狙いもあったとみられています。