黒田日銀総裁の言葉を切り取って報道するマスコミが、今度は呆れることに黒田総裁の生涯年収を批判しています。。。
日本のマスコミは批判できればなんでも良いのでしょうか。日銀の黒田総裁の『値上げ許容』発言が大きな波紋を広げています。
マスコミは選挙前の千載一遇の機会と捉え、批判をしていますが黒田総裁の発言の原文を確認したのでしょうか。賃上げ、そして興味深い調査結果があるという文脈で発言しているのです。物価上昇についてのみ言及したわけではないのです。
原文を確認しないマスコミは、黒田総裁を批判することに躍起のようで今度は黒田総裁の生涯年収について批判的に取り上げています。
日本のマスコミの質の低さは危機的な状況だと思います。
黒田総裁の発言の真意。。。
黒田総裁が6日に行った都内での講演で『値上げ許容度が高まっている』と発言したと報じられています。この発言を多くのマスコミがこぞって批判的に取り上げていますが、1つの疑問が生じます。
マスコミは黒田総裁の講演の原文を確認したのでしょうか。黒田日銀総裁の講演での発言は日銀のホームページで確認することが出来ます。
この状況を変えるポイントは、賃金の上昇です。すなわち、すべての企業が直面する労働コストを上昇させ、サービス価格も含め毎年値上げが行われる状況を創り出すとともに、賃金所得の増加により消費者の値上げ許容度も高めることです。
中略
企業の価格設定スタンスが積極化している中で、日本の家計の値上げ許容度も高まってきているのは、持続的な物価上昇の実現を目指す観点からは、重要な変化と捉えることができます。この点について、東京大学の渡辺努教授は、興味深いサーベイを実施されています(図表9)。
具体的には、「馴染みの店で馴染みの商品の値段が10%上がったときにどうするか」という問いに対する家計の回答について、日本も含めた5か国を対象に、定期的に調査を行っています。
略
引用元 金融政策の考え方─「物価安定の目標」の持続的・安定的な実現に向けて─
黒田総裁の発言の一部を見てもわかるように、賃上げに繋げることと、調査結果について言及する為に『値上げ許容』に触れているのです。
黒田総裁は『値上げ許容』についてのみ言及しているわけではないことがわかると思います。原文を見ればわかるようなことですら、マスコミは確認しないのでしょうか。マスコミの姿勢には呆れるばかりですが、更に呆れる報道をマスコミは続けています。
黒田総裁の生涯年収に批判する始末。。。
黒田総裁は、当時の大蔵省に入省し、財務官を務め、大学教授、そしてアジア開発銀行総裁を歴任してきました。
このようなキャリアで得た生涯年収についてマスコミが批判的に報じています。
「黒田氏の官僚時代の総収入は少なく見積もって3億円。退官時には退職金として5千万円以上を手にしたはずです」(財務省関係者)
本誌の調べによると、退官後2年間教授を務めた一橋大学の教授の年間平均給与は、’04年には1千213万5千円。さらに、’05年にアジア開発銀行の総裁に就任した黒田氏の年報は約48万ドルだ。8年の就任期間で、4億円近い収入を得ることになる。
日銀総裁としての年収は、’20年度分で3千529万6千円。10年間の任期中に総額3億4千万円近くを、さらに退職金としては4千500万円ほどを受け取ることが推計される。 すでに、生涯で11億円以上の所得を手にすることになるのだ。
当然、金銭感覚は庶民とはかけ離れているように見える。
引用元 日銀黒田総裁の“上級国民”生活!生涯収入11億円超え、億ションは現金で一括購入
マスコミは生涯年収が多いとでも思っているのでしょうか。むしろこれほどのキャリアを重ねておきながら11億円は少ないとの声すらあります。また、これほどの収入を得れるのはご本人の努力によるものです。努力して得るものが悪いとも思いませんし、努力して自分の収入を増えるようにするのは、日本人個人個人がするべきものです。こんなくだらないことを言うマスコミにうんざりする人は多数いらっしゃるでしょう。
そして黒田総裁は今年で78歳を迎えます。キャリアに加え年齢を考えれば驚くほど高い生涯年収とは言えないのではないでしょうか。マスコミは『上級国民』とレッテル貼っていますが、黒田総裁の地位は努力の結果得たものであり、そのレッテル貼りには大きな違和感を覚えます。
マスコミはいつまで箸にも棒にも掛からぬ批判を続けるつもりなのでしょうか。このような『切り取り』の批判をし続ける限り、マスコミへの不信は高まるだけだと思います。行為した低レベルでいやらしいマスコミこそ、日本をダメにしているのではないでしょうか。