野党の候補者一本化戦略は不成立のようです。。。参議院議員通常選挙の21の選挙区で野党系が競合と報道です。。。

2019年の参議院議員通常選挙では野党系候補者の1本化が進んでいましたが、今回の参議院議員通常選挙では様相が異なります。

一部の報道では32ある1人区のうち21の1人区で野党系の立候補予定者が競合する見込みと伝えられています。野党第一党の立憲民主党を率いる泉健太代表は3月、国民民主党、日本共産党、れいわ新選組、社民党に立候補予定者一本化を申し入れる考えを示していました。

立候補予定者の一本化を図りながらも多くの競合を抱える結果になったことは泉代表の指導力、調整力不足に思えてしまいます。
一方、そもそも政策も理念も大きく異なる候補者が選挙に勝つために一本化されることこそ健全ではありませんので、これは良いことだとも思います。

そして今回の参議院議員通常選挙を契機に、対政府対与党ではなく政策や理念に基づいたまっとうな政治が行われることに期待したいと思います。

指導力不足が露わになり、更には人材不足も深刻なようです。。。

政策も理念も異なる野党各党をまとめ上げた枝野議員が、代表を退き表舞台から去りました。その枝野議員に代って代表の座に就いた泉代表でしたが、枝野議員のように野党をまとめ上げるのは不可能なようです。

毎日新聞は、参議院議員通常選挙の野党系候補について次のように報じています。

夏の参院選で改選を迎える議員の任期満了(7月25日)まで2カ月になった。毎日新聞の24日現在の集計によると、立候補予定者数は417人で、2019年参院選の立候補者数(370人)を上回っている。勝敗を左右する改選数1の「1人区」(32選挙区)のうち、野党系候補(NHK党以外の6党の公認候補と、野党推薦の無所属候補など)が競合するのは21選挙区に上り、全選挙区で一本化した前回と情勢が大きく変わった。

参院選は6月22日公示、7月10日投開票の日程が有力視されている。定数248のうち、改選124(選挙区74、比例代表50)と、神奈川選挙区の非改選の欠員補充1の計125議席が争われる。
引用元 参院選 野党系候補、21の「1人区」で競合か 前回は一本化

21の1人区で野党系立候補予定者が競合するということは、明らかに調整に失敗していると言えます。泉代表が立候補予定者の調整に言及していてこの有り様なのです。泉代表に指導力や調整力があればこのような事態にはなっていなかったはずです。

こうした情勢を反映してか、立憲民主党の人材不足もより一層深刻なものになっています。24日に開かれた立憲民主党の常任幹事会で参議院議員通常選挙の公認が内定、党幹部は『擁立作業はひと段落』と語っています。

 立憲民主党は24日の常任幹事会で、夏の参院選をめぐり、石川選挙区に小山田経子氏(43)、比例代表に石川雅俊氏(42)の公認を内定した。

いずれも新人。これに関し、党幹部は「擁立作業は一段落した。大きな状況変化がなければこのまま行くだろう」と述べ、選挙区での擁立を事実上終了する方針を示した。
引用元 選挙区の擁立、事実上終了 現・新31人、女性5割強に 立民

ここで注目しないといけないのが石川選挙区で公認内定を得た人物です。その人物は4月に行われた石川選挙区の参議院議員補欠選挙にも出馬し、当選を果たした自民党の候補者にトリプルスコアの大差をつけられていたのです。

最初から補欠選挙を経て、夏の参議院議員通常選挙への立候補予定者になる事を計画していたのか定かではありませんが、常識的に考えてトリプルスコアで敗北を喫した人物に再度公認を与えるのでしょうか。人材が集まる政党なら、別の人物に替えるのが常識だと思います。

日本政治の人材の払底を感じてしまいます。

関連記事一覧