インフルエンザよりオミクロン株が致命率が高い分析を切り取り、国民に不安を煽る報道。。。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、厚生労働省がオミクロン株による感染の致命率について分析したデータを基に、国民に不安を煽るような記事が相次いでいます。
厚生労働省は、2日に開催された第74回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの感染状況の分析・評価などを公表した。現時点で分析されたオミクロン株による感染の致命率について「季節性インフルエンザの致命率よりも高いと考えられる」と指摘。肺炎の発症率についても「限られたデータではあるが季節性インフルエンザよりも高いことが示唆されている」などと説明している。
全国の新規感染者数については、「実効再生産数及び今週先週比が1以下と減少が続き、直近1週間の移動平均も1週間以上にわたり減少が継続しているが、先週の祭日の影響も考えられ、今後の推移を注視する必要がある」と説明。新規感染者における10歳代以下の割合は依然として高いことや、介護福祉施設における高齢者の感染が継続していることも取り上げている。
全国の感染者数の減少が続いても、「当面は多くの地域で軽症・中等症の医療提供体制等のひっ迫と、高齢の重症者による重症病床使用率の高止まり傾向が続く可能性がある」と指摘。高齢者の感染を抑制するため、「介護福祉施設における対策を徹底していくことが重要」としている。
確かに新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードでは、致死率がインフルエンザより高い可能性があると示唆されていますが、合わせて、死者の集計方法が新型コロナウイルスとインフルエンザでは、全く異なるため、数値の比較は難しいとも報告されています。
ネット社会が普及し続ける中、このような切り取り報道には注意が必要です。