苦境の航空業界が新戦略として、空港を「とれたて市場」に。





新型コロナウイルスで航空旅客が減少したことで、航空会社は大きなダメージを受けました。
そんな中、旅客便を利用して各地域の生鮮食品などを運び、販売する取り組みを進めています。
空港のターミナルでは、出発地で朝に仕入れた食材をその日のうちに売る「市場」が盛況で、航空関係者は新しいビジネスモデルにつながると期待しています。

「朝一番の飛行機で届きました。新鮮ですよ」

昨年12月中旬の大阪(伊丹)空港で、日本航空の子会社で国内線を運航する「ジェイエア」が2日間の日程で開いた「ITAMI空の市」。生きたままのズワイガニのほか、エビ、ホタテなどのいきのいい食材が並び、パイロットや客室乗務員らの声が響いた。

青森、花巻、新潟発の3便で午前中から相次ぎ到着した魚介類や野菜、果物、地酒などの特産品を同日正午から販売。開場前から買い物客の行列ができ、パイロットらは学んだ商品知識をもとに、食材の魅力を丁寧に説明していた。

同社は、就航地で生産者や卸売業者に聞いた話をもとに商品を選定。卸売業者などと契約して早朝に仕入れ、旅客機の座席下の貨物室に搭載して約1時間で輸送した。空港に到着した食材を税関検査なしにまっすぐターミナルに運び込めるのが国内線の利点だ。

引用元 空港をとれたて「市場」に 苦境の航空業界が新戦略

旅行客が激減した中で、航空機、国内線を利用できるという利点を活かした戦略は本当に素晴らしいと思います。
購入に立ち寄ったお客様も「おいしい魚を食べたくて舞鶴や福井まで出かけることもあるが、最近はコロナで旅行できない。大阪でなかなか手に入らない食材が買えてよかった」と話しており、航空会社の利益のみではなく、ユーザーからも非常にありがたい取り組みになります。
ぜひしっかりと確立し、全国的に広がってほしいと思います。




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