疑惑急浮上?都民ファーストの会、特定企業の特定商品名を明記して小池知事に採用するように要望 ⇒ 平井卓也デジタル担当大臣はアウトで都民ファーストの会はセーフなのでしょうか?
平井卓也デジタル担当大臣の発言が話題ですが、その一方で気になることがあります。都知事に要望書を提出していた都民ファーストの会が、その要望書の中に特定企業の特定の商品名が記載されていたのです。
特定企業を排除し、別の大学教授のベンチャーを使うようにと発言した平井大臣の件が問題視されるのであれば、都民ファーストの会の要望書も問題視されるべきではないでしょうか?
都民ファーストの会の要望書。具体的な企業名等を上げるのはアウトでは?
新型コロナウイルス対策で後手後手の小池百合子東京都知事が特別顧問を務めているのが、都民ファーストの会です。
この都民ファーストの会が小池都知事に提出した新型コロナウイルス感染症への対応に関する緊急要望(第56回)には、以下のように検査拡充という項目があり、具体的な検査キットの商品名を挙げているのです。
さらに都民ファーストの会に所属する福島りえこ都議は、自身の活動報告で次のようにこの検査キットについて語っています。
日中は、iCheckという抗原検査キットに関するご説明を受けました。この仕組みのすごいところは、
・検査用のキットが自宅に郵送されてくること
・陽性の場合はPCR検査を無料で受けられること(これも、PCRの検体採取のキットが自宅に郵送されてくるため、自宅を出ないでいられること)
・PCR検査には医師の診断が伴うこと
・これらの情報を集めるシステムが構築されていること(ICheckカルテ)です。加えて社会貢献として、ICheckNAVIという、PCR検査、抗体検査、抗原検査を受けられる病院の情報提供もしています。ICheckカルテには、今後、ワクチン接種に関する情報も登録できるようにするとのこと。
市場には、医師の診断はもちろん、検査の質も保証しないとりあえずの検査も出回っていますが、医師の診断が伴うことやデータが記録収集できる点等、優れていると思いました。なによりも、キャパシティが限られているPCR検査を効率よく行うためのスクリーニングとして活用できると考えています。
引用元 【382回目の街頭活動:経堂駅】とiCheckに関する情報交換
福島都議が絶賛していますが、都民ファーストの会がそれを具体的な名前を記して小池都知事への要望書に記載する必要性は全くありません。政党が特定の商品を購入しろと首長に迫るのは奇妙な事です。
都民ファーストの会は、この検査キットを東京都に売りつけたいのでしょうか。
更に、この検査キットをめぐっては小池都知事の『お友達』と目される東京都医師会の尾崎会長がPRに一役買っていました。
都民ファーストの会が都知事への要望書で商品名を記載した明確な理由は不明です。ですが、商品名を記載した以上、そこになんらかの意図があったのは明らかです。
よい検査キットであったとしても、あからさまに企業名を要望書に記載しては東京都への押し売りでしかありません。
都民ファーストの会は都議会で第一会派を形成しています。そうした政治力を背景にこのような要望書が提出されたのであれば、大問題ではないでしょうか。
マスコミは平井大臣の問題に固執していますが、都民ファーストの会の方には関心すら示しません。マスコミには是非、都民ファーストの会の要望書の問題を洗いざらい調べてもらいたいと思います。