東京五輪を中止に追い込みたいNEWSポストセブン。結論ありきの報道に意味ありますか?裏取りをしていますか?
連日マスコミを賑わせている話題の1つが東京五輪ですが、通常なら『開催まであと〇日』といった形で報道されるのでしょう。
しかし今、マスコミが東京五輪を取り上げる理由はただ一つ、中止に追い込むためです。
東京五輪を中止に追い込みたいマスコミは、新型コロナウイルスへの不安を煽ることに力を注いでいます。その代表例がNEWSポストセブンです。
NEWSポストセブン、その報道は大丈夫?
NEWSポストセブンがいつも通り、東京五輪中止を煽る報道をしています。今回は、東京五輪が中止になった場合の賠償金についての報道です。
東京五輪が中止された場合懸念されているのは、中止に伴う賠償金です。NEWSポストセブンは『都とIOCの契約に違約金規定なし 五輪中止損害賠償は保険でカバー可能』と題する記事を配信しました。
このタイトルでは『保険でカバー可能』と言っていますが、内容を読み解くと決してそのようなことではないことがわかります。しかも本当に契約書を全部読んだのかも疑問です。
その場合、巨額の賠償金も心配いらない。五輪問題に詳しい作家の本間龍氏が指摘する。
「東京五輪を中止するとIOCやスポンサーに莫大な違約金を払わなければならないと言われているが、開催都市契約には中止=違約金という規定はありません。日本の判断で中止になった場合、放映権収入がなくなったIOCが損害賠償の民事訴訟を起こす可能性があるということでしょう。
しかし、開催都市契約では保険加入が義務づけられており、IOCや組織委員会は中止などに備えて20億~30億ドルの保険をかけていると見られる。その保険金でかなりカバーされるはずです」IOCと政府の「死の行軍」を止める小池爆弾なら都民も大歓迎かもしれない。
引用元 都とIOCの契約に違約金規定なし 五輪中止損害賠償は保険でカバー可能
NEWSポストセブンが論拠にしているのは、元博報堂の本間龍氏の発言であり、博報堂のライバルの電通を異常に敵視している人物です。
これでは共産党に自民党についての取材するようなものです。
しかもその本間氏ですら、言っているのはあくまで『カバーされるはず』ということであって、NEWSポストセブンがタイトルで言っているように『可能』とは断言していません。
またオリンピック関係の企業が大きな被害を被れば税収もさらに減る可能性もあるでしょう。
NEWSポストセブンが東京五輪を何が何でも中止にしたいという意図が透けて見えます。
そんなNEWSポストセブンの希望的観測を打ち砕く発言がありました。
武藤事務総長、保険料が高騰している為に入っても入らずに中止になっても損害はほぼ同じと説明。。。
NEWSポストセブンが願望を配信した前日に、組織委員会の武藤事務総長が、質問に答える形で『保険』について語りました。
組織委には延期による興行中止保険金が約500億円おりた。しかし、延期後はコロナ禍で保険料が高騰している事情との兼ね合いで、前回同等の保険に加入することは見送った。
武藤氏は「前回はかなりの保険に入っていた。コロナで延期になった現状で保険をかけると保険料も相当高騰している。(加入している保険が)ゼロではないが、従来と同じような形で入るのは適当ではない」と語った。
もし大会が中止になった場合、大きな保険金は期待できないことになるが組織委幹部は「しっかり保険に入った時と、入らなかった場合の損害の額がほとんど同じだった」と加入を見送った理由を明かした。
引用元 五輪中止の違約金有無「想像が付かない」武藤氏 前回同等保険には加入せず
NEWSポストセブンが期待した保険ですが、武藤事務総長が明らかにしたように保険料が高騰したことで意味がなかったのです。
「しっかり保険に入った時と、入らなかった場合の損害の額がほとんど同じだった」と幹部が語ったように、これは妥当な判断です。
希望的観測で東京五輪中止を煽っているNEWSポストセブンはマスコミとして信用に値するのでしょうか。
組織委員会に裏取りもせず、『保険で可能』と言い切ったNEWSポストセブンはマスコミを名乗る資格はありません。