苦境のプロ野球、球宴、史上初の中止濃厚。開幕7月ずれ込みも
7月19、20日に予定されているプロ野球のオールスターゲーム(ペイペイドーム、ナゴヤドーム)の中止が4日、濃厚となった。1951年にスタートした真夏の祭典が中止となれば、史上初。政府はこの日、緊急事態宣言の期間を5月31日まで延長すると発表した。今後の対応策を協議するため、12日に臨時オーナー会議が開催されることが判明するなど、野球界は苦境に立たされている。
東京五輪に続き、球界の「真夏の祭典」も2020年のカレンダーから消えてしまう。球界関係者の話を総合すると、7月19、20日に予定されていた球宴の中止が濃厚となった。正式に中止となれば「オールスターゲーム」の名を冠し行われるようになった1951年以降、70年目で史上初だ。
新型コロナウイルスの感染拡大による余波で、日本野球機構(NPB)と12球団は、すでに交流戦の中止と5月中の開幕を断念。この日、安倍晋三首相が当初6日までとしていた緊急事態宣言の期間を5月31日まで延長すると発表した。
本来ならば、球宴への準備を進めなければいけない時期に入っている。昨季は5月24日にファン投票が開始され、6月24日に結果発表、選手間投票、監督選抜の発表と続き、7月9日のプラスワン投票選出選手発表で出場全選手が出そろっていた。
NPBは今年も野球ファンや、選手の夢舞台を用意するために、あらゆる策を検討していたが、最短としていた6月19日のシーズン開幕が6月下旬から7月にずれ込む可能性が高く、苦渋の決断となった。ペイペイドームとナゴヤドームでの試合は、来年に開催される方向とみられる。
連休明けの11日に「新型コロナウイルス対策連絡会議」と12球団代表者会議が行われる。翌12日にはオンラインで臨時のオーナー会議が開催されることも明らかになった。新たな開幕日決定には至らないとみられるが、球宴中止も含めた今後の対応策を協議する。
今年で70年目の節目を迎える予定だった。1971年の第1戦では江夏(阪神)が9者連続奪三振。87年の第3戦ではPL学園高のKKコンビ、桑田(巨人)と清原(西武)が初対決。96年の第2戦ではイチロー(オリックス)がマウンドに上がり、2004年の第2戦は新庄(日本ハム)がアッと驚くホームスチールを成功させた。昨年は1月に大腸がんを公表した原口(阪神)が2試合連続の復活アーチを放つなど、数々のスターが歴史をつないできた。
新型コロナウイルスの感染拡大は、人々の日常を奪い、スポーツ界にも影を落としている。日本列島には、まだ球音が響かない。
■オールスターゲーム
セ・パ両リーグで選抜された選手によって行われる対抗戦。2リーグ分立後の1951年に初めて開催された。開催地は基本的に各球団の持ち回り。過去の通算対戦成績はパ85勝、セ79勝、11分け。出場選手はファン投票、選手間投票、監督推薦、プラスワン投票で選出される。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200505-00000517-sanspo-base
ネットの意見
オールスターはシーズン前半戦が無いから、
今年はなくていいと思う。
ペナントやった所で試合数を思うと記録はどうなるんだろうか?という心配もある。