米国が日本とオーストラリアに台湾有事の際の「役割明確化」を要求です




『イギリスのフィナンシャルタイムズは12日、アメリカ国防総省が台湾を巡って中国と軍事衝突した場合を想定し、日本とオーストラリアの防衛当局に対して、両国がどのような役割を担うかを明確化するように求めたと報じました』とのことです。

あくまでも台湾有事において「米中間の紛争」があった場合で、台湾が攻撃された際に米国が参戦するかはいまだはっきりと明言がありません。バイデン大統領は「中国が台湾に侵攻したらアメリカは軍事的に対応する」とする考えを示してはいましたが、ホワイトハウスが即座に訂正したりしていました。米国が曖昧な姿勢を見せる中、日豪に対応を明確にしろと要求されてもなかなか困難だと思います。しかも、日本は困ったことに、下手に参戦の意思を示そうものなら「憲法違反」と騒ぎ出す勢力が国会内にもいますし、親中勢力も黙っていないでしょう。

「台湾有事は日本有事」と安倍元総理が語っていましたが、台湾有事となったら日本は参戦するという意味ではなく、台湾有事は日本有事に直結するので、決して起こさせてはならないということです。あらゆる手段を使って紛争を回避させなければいけません。

台湾を巡って日本、米国、豪州が抑止力になるために連携を強めていかなくてはならない時に、なぜ亀裂を生じかねないことを要求するのか理解に苦しみます。




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