石破氏「都議選はかなり厳しい」⇒自民完全勝利⇒石破氏「それでも自民に逆風が。。。」⇒自民に逆風というより、石破氏に逆風!!!
先月7月に行われた、東京都知事選挙。結果は小池百合子氏が圧勝して、再選を果たしました。対立候補の筆頭として、担がれた宇都宮けんじ氏も山本太郎氏の票数と合わせても半分にも満たないという、見事な負けっぷりでした。
これは、小池都政が認められたのではなく、野党が受け入れられなかったと分析します。
さて、そんな都知事選挙と同じくして、行われたのが東京都議補欠選挙です。議員の辞職や死去に伴う東京都議補選は5日投開票され、大田区、北区、日野市、北多摩第三(調布、狛江市)の4選挙区すべてで自民候補が当選しました。
結果として、自民党は都民ファーストを下し、他の野党候補も寄せ付けずに完全勝利した形となりましたが、自民党の重鎮である石破茂氏は、選挙前にとんでもないことを発言していました。
石破氏「3年前と似てかなり厳しい」
朝日新聞は発言録として、石破氏の発言を以下のように報じました。記事の日付は2020年6月25日となっています。
私も(地元鳥取の)選挙区へ帰ったり、あるいは他の地域にお手伝いに行ったりしているが、非常に(自民党が)厳しい。東京のある議員に聞くと、3年前の都議選の時に似ているとおっしゃる方がいた。本当に3年前はものすごかった。街頭に立つと批判ばっかりだった。その時と似ているのはかなり厳しいということだと思う。
3年前というのは、小池知事のもとで都民ファーストが大躍進した時の事で、都議会自民党は大惨敗を喫しました。
石破さん、それ選挙前に言うことですか?と首を傾げた関係者も多かったと思います。
しかし、石破氏の危惧もよそに、自民党は完全勝利を飾りました。
それでも石破氏のネガティブ発言はおさまりません。
石破氏、自民完全勝利に不満?
NHKは『「都議補選 勝利するも逆風もある」自民 石破氏』と、報じました。
東京都知事選挙で小池知事が再選を果たしたほか、都議会議員の補欠選挙では4つすべてで自民党が勝利したことを受けて、安倍総理大臣が「大きな励みとなる」と述べたほか、自民党内では衆議院の早期解散を求める声も出ています。
これについて、石破元幹事長は派閥の会合で「わが党に対する逆風が、それほどではないなどという見方をしてはいけない。私も街頭に立ったが、決してそんな感じではない。ちゃんと分析しないと、本質を見誤る」と述べました。
安倍総理をはじめ、関係者は「大きな励みとなる」と、次期衆院選に向けて、盛り上がっているにもかかわらず、石破氏は水を差すような発言をしています。
「勝って兜の緒を締めよ」と、石破氏は言っているのでしょうか?それとも、自身が予測したことが外れて、拗ねているのでしょうか?
どちらにしても、石破氏は自民党に逆風があることを煽っているとしか思えません。むしろ、逆風を望んでいるようにも思えます。
しかし、逆風は確かに存在しました。しかし、それは自民党というよりも石破氏へのものといっていいでしょう。
自民党に逆風?NO!!!石破氏に逆風!
石破氏が応援に行った、大田区の鈴木あきまさ氏のツイートをご覧ください。
#石破茂 元自民党幹事長 #平将明 衆議院議員が応援にお越し下さいました。
“政治家が誰でも良い訳がない。100年に1度の危機にどう対処するか。大災害が明日来るかもしれない。今やらなければ、いつやるか。鈴木あきまさがやらなければ、誰がやるのか”という力強いお言葉をいただきました。#都議補選 pic.twitter.com/H100uozBTB
— 鈴木あきまさ 東京都議会議員(大田区) (@akimasa_suzuki) July 2, 2020
鈴木氏は、石破氏が応援演説にきてくれたことを紹介し、「政治家が誰でも良い訳がない。100年に1度の危機にどう対処するか。大災害が明日来るかもしれない。今やらなければ、いつやるか。鈴木あきまさがやらなければ、誰がやるのか」と、石破氏が演説したことを喜んで報告していますが、この投稿に寄せられたものは、石破氏にとって辛辣なものでした。
コメントを一部抜粋
・石破さんに応援?時代を読めない政治家に未来は無いと思います。
・石破氏の応援は断るべきでしょう。
・石破さんにこの危機は乗り越えることはできるのか?
・石破氏がきた時点でアウトです!
・疫病神に応援されてるよ
・選挙公報みて、鈴木さん良いなと思っていたので、誠に残念です。
石破さんのように、将来の子供達の事なにも考えてない方と繋がっている方には、東京都の将来は任せられません。
・少なくとも石破にはこの難局は任せられません。自民党から出ていってください。
https://twitter.com/akimasa_suzuki/status/1278606408854802432
これらのコメントを見る限りでは、逆風は自民党にあるというよりも、石破氏にあるといった方がいいのではないでしょうか?
石破氏は、己に吹いた逆風を、自民党の逆風と感じてしまったのでしょう。
自民党支持者に指示されない総裁候補など、ありえないし、自党の勝利も素直に喜べないひねくれ者を、自民党総裁には、絶対にしてはいけません。