「訪日キャンセル続出」の中国報道に疑問




東京電力福島第1原発からの処理水海洋放出を受けた中国人の訪日旅行への影響を巡り、首をかしげるような状況が生じています。

中国現地メディアは「キャンセル続出」と報じる一方、日本国内の旅行会社は産経新聞の取材に「影響はあまり感じていない」と口をそろえる。専門家は厳格に統制された現地メディアが中国政府の政治的な意図を受け、影響を過大に喧伝している可能性を指摘する。

「あたかもキャンセルが続いているかのように報じられるのは迷惑だ」

取材に応じた国内旅行会社の担当者は、中国人観光客を巡る一部の報道に眉をひそめる。
「訪日キャンセル続出」の中国報道に疑問 国内旅行会社「影響軽微」 処理水影響、過大喧伝か

斉藤鉄夫国土交通相も今月8日の定例記者会見で、8月末までに中国の旅行会社に聞き取り調査をしたところ、実際にキャンセル事例が報告されたことを明らかにしました。
ただ、調査対象の会社によって、問い合わせが一切なかったとするケースもあるといい、影響については「現時点で申し上げることは避けたい」と述べています。




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