東芝株主総会、取締役11人再任




東芝は29日、東京都内で定時株主総会を開き、島田太郎社長ら11人の取締役を再任する議案が賛成多数で可決されました。

同社の取締役会は3月に日本産業パートナーズ(JIP)を中心とした国内連合による買収提案を受け入れており、再任が支持されたことで7月下旬にも開始を目指すTOB(株式公開買い付け)に対し、株主から一定の信任を得る結果となった。

取締役会は今月8日、株主にTOBへの応募を推奨することを決議した。JIP陣営が設定したTOB価格は1株4620円。TOBが成立して東芝が非上場化すれば、短期的な利益を求めるアクティビスト(物言う株主)の経営への影響力はなくなる。
東芝株主総会、取締役11人再任 TOBに一定の信任

総会には346人の株主が出席。島田氏は「東芝の強みは技術のダイバーシティ(多様性)です。
これを維持して、中長期の視点で企業価値を向上していく」と説明し、株主に非上場化に対する理解を求めました。




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