中国のゼロコロナ政策の維持は事実上不可能に。。。
ゼロコロナ政策に取り組む中国では、現在、新型コロナウイルスによる感染者が急増し続け、ゼロコロナ政策を維持することが事実上不可能になりました。
(1)中国製ワクチンの効果が低い (2)病床不足 (3)習近平国家主席の3期目を前に「安定」を最優先 「小さな感染にも持ちこたえられない構造」
ひたすら「清零」(ゼロコロナ)政策を維持している中国が、再び想像できないほど大規模な超強力封鎖に突入した。人口1750万人を誇る中国4大都市のひとつである広東省深セン市は、14日から1週間動きが止まり、人口800万を抱える吉林省長春市は、先週から封鎖中だ。「経済首都」である上海は小中高校生の登校を中断した。感染力が強いオミクロン株が広がり、ゼロコロナ政策を維持することが事実上不可能になっているが、中国政府は不動の姿勢だ。
中国国家衛生健康委員会の資料によると、4日は175人にすぎなかった中国内の感染者数は、14日時点では5154人にまで増えた。感染者の大部分は感染力が強いオミクロン株の感染者だ。昨年末にオミクロン株が優勢株になり、米国や欧州はもちろん、「防疫模範国」に挙げられていた韓国も変わってしまった現実を受けいれ、「ウィズコロナ」政策に変わったが、中国は今もなお正反対の道を歩んでいる。中国はなぜ放棄できないのだろうか。
中国では、わずかな感染も許さないゼロコロナ政策は、PCR検査と自宅隔離を命じたほか、不要不急の企業活動、学校や公共交通機関の停止、幹線道路の閉鎖といった都市封鎖が行われました。
こうした状況の中で、ゼロコロナ政策は長期化され、国民の負担は大きく増える一方であります。
オミクロン株に有効なワクチンや飲み薬の開発や普及が進んでいないことも中国の感染対策の背景であり、少数の感染にも持ちこたえられなくなった中国は、今後どのような対策を組み立てるのでしょうか。