
コロナ禍のホテル、長期滞在が想定外の人気
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、経済にも深刻な影響を与えている中、ホテル業界が長期滞在型の宿泊プランを相次ぎ打ち出しています。
帝国ホテル東京(東京都千代田区)は12日、長期滞在型プランをタワー館の全349室へと拡大した。昨年2月に発売した30泊(36万円から)などの連泊プランは対象の全99室が即日完売。同5月に165室まで拡大後も稼働率は8割と高く、全室に広げた。来年3月末まで販売する。
中略
観光庁によると、国内宿泊施設の稼働率は2019年の62・7%から20年は34・3%まで下がった。長期滞在型は業界にとり、数少ない活路となっている。
中小のホテルにも浸透している。1週間以上の長期連泊予約サイト「マンスリーホテル」の調べでは、利用者の1泊の平均価格は3448円で、会社員が半数を占める。同サイトの担当者によると、目的はテレワークや休暇と仕事を両立させる「ワーケーション」が中心だが、感染対策として受験生の子供との接触を控えるための利用もあるという。
コロナ禍で旅行需要が激減し、稼働率の低下が懸念されていましたが、テレワークや家族の感染防止などさまざまにホテルを活用され、稼働率の増加が見込まれています。
新型コロナウイルスの流行により、人の移動が制限されている中、ホテル業界は大きな転機を迎えていると考えられます。