韓国の「中枢」で、いま「文在寅批判」と「反日・嫌米」が盛り上がっているワケ
韓国世論調査会社メディアトマトが行った調査によれば、大統領選挙の与野党仮想二者対決は尹錫悦氏が52.7%の支持を得て、初めて50%を上回り、李在明氏の34.8%に大きな差をつけています。
年代別に見ると、40代で李候補46.6%が尹候補42.9%を上回った他は、今回の大統領選挙の勝敗のカギを握る、20代で尹候補49.5%、李候補22.7%、30代で尹候補45.6%、李候補36.1%と大きく後れを取っています。
他の世論調査でも概ね、尹候補が大きく李候補を引き離す結果となっています。
まだ、『共に民主党』と『国民の力』の与野2大政党の候補者が確定して間もないことであり、大統領選挙まで4ヵ月弱残っている。さらに、今後勝敗を大きく動かしかねない候補者によるテレビ討論はこれからである。まだ、形成が変わる可能性は大いにあるが、李在明氏が共に民主党の候補になったのは過半数ギリギリの勝利であり、そもそも主流派である親文在寅氏のグループとは距離がある。
しかも、前回の大統領選挙で文在寅氏と激しくやり合ったしこりが残っている。それでも親・文在寅グループが李在明氏を選んだのは、与党候補の中で国民の力候補に勝てる可能性が一番高いのが李在明氏であるからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e797453e886fb920dc2f93e6e37eb0fd5be1bf5
李在明氏が「文在寅批判」と「反日・嫌米」
そうした事態に直面した李在明氏が取っている戦略が、文在寅政権の政策に対する批判、大庄洞疑惑の捜査を尹錫悦氏と国民の力に広げること、反日・嫌米の立場の鮮明化なのです。
しかし、文在寅政権への国民世論の支持は40%前後を推移しており、同氏に対する批判は、中間層の不満にこたえる意味はあるが、逆に親・文在寅グループを一層引きはなすことに繋がり、党内の結束を乱すことになるのではないでしょうか。
反日運動や活動が続く限り、忖度や譲歩は一切無意味だと言うことは、これまでの経緯が証明されています。
大統領が変わっても、その対応は一貫して貫いて頂きたいと思います。