世襲批判の辻元清美衆議院議員を擁する立憲民主党が、参議院長野選挙区補選に世襲候補を擁立。。。
国会議員に欠員が出た場合に行われる、補欠選挙が今年実施されます。その一つが現職だった羽田雄一郎氏が急逝した参議院長野選挙区です。
与野党、補欠選挙に向けて候補者擁立の動きが活発化しています。
立憲民主党は参議院長野選挙区補欠選挙に、羽田次郎氏を擁立するとの報道が出ました。羽田次郎氏は、羽田孜元首相の次男であり、急逝した羽田雄一郎参議院議員の実弟です。
父は総理大臣の地盤で、兄から地盤を継承して出馬するというのです。
世襲について国会で政府与党に対して、目の色を変えて批判していた辻元清美衆議院議員は、このことについて何一つ思わないのでしょうか。
長野選挙区補欠選挙に候補者に浮上した羽田次郎氏
4月25日に実施される参議院長野選挙区の補欠選挙に立憲民主党の候補者として名前が挙がったのが、羽田孜元首相の次男であり、羽田雄一郎参議院議員の実弟の羽田次郎氏です。
立憲民主党の羽田雄一郎元国土交通相が新型コロナウイルスに感染し死去したことに伴う4月の参院長野選挙区補欠選挙で、羽田氏の後援会「千曲会」が後継として弟で新人の次郎氏(51)を擁立する方向で調整に入ったことが20日、分かった。
立民県連との調整を経て、党公認で出馬する見通し。自民党は新人の小松裕元衆院議員(59)の擁立を検討している。
引用元 羽田氏弟の次郎氏擁立へ
羽田孜元首相の選挙区は中選挙区時代は長野2区、小選挙区時代になってからは長野3区です。そして、急逝した羽田雄一郎参議院議員の選挙区は長野選挙区でした。
世襲の意味が、親から子へと定義されれば、世襲とは言えないのかもしれませんが、一族から一族へと抗議の意味ならば、羽田次郎氏が長野選挙区から出馬することになれば、世襲としか言いようがありません。
羽田次郎氏の擁立の経緯は地元の後援会の声に立憲民主党が押される形になったようですが、立憲民主党は世襲候補をすんなり認めて良いのでしょうか。
立憲民主党は他の野党に対して、世襲の羽田次郎氏を野党統一候補にするように呼び掛けているとのことですが、世襲候補が野党統一候補になった場合、野党が行ってきた世襲批判と大きく矛盾が生じます。
立憲民主党に所属している辻元清美衆議院議員は、昨年の臨時国会で、政府与党の世襲について厳しい声を上げていました。
辻元衆議院議員は世襲議員に否定的だった
世襲に関しての質問は、昨年の臨時国会で飛び出しました。その質問をしたのは、立憲民主党に所属する辻元清美衆議院議員です。
辻元衆議院議員は、次のように発言し、菅総理に厳しく迫りました。
辻元氏は、首相がかつて「世襲制限をして世代交代を図る。こんな当たり前のことをやらないと自民党に未来はない」と述べていたと紹介し、「今も同じお考えか」とただした。
【中略】
辻元氏は、菅内閣も世襲議員が多いと指摘。さらに、首相がかつて「3親等以内の親族を公認しないことを考えている。出たければ違う選挙区から出ればいい、と具体的に考えていた」というエピソードも披露した。さらに、辻元氏は麻生太郎財務相兼金融担当相に対し、「こういう対応をされたら、息子さんを出したいですか」と質問。
麻生氏は「事前通告を受けてないね。後継ぎをさせるかどうかという意味か」と問いかけ、「まだ引退することを考えていないから」と応じた。議場から笑いが漏れた。
引用元 政治家の世襲制限を迫った辻元氏、麻生財務相の答えは
この質問を見れば、辻元衆議院議員は、世襲に対して否定的な立場を取っていることは明らかです。
昨年の臨時国会で世襲を批判していたにもかかわらず、辻元衆議院議員もまさか、自身が所属する政党が、補欠選挙の候補者に世襲候補者を擁立するなど、想像していなかったに違いありません。
辻元衆議院議員は自身の立ち位置と反する行動を取る立憲民主党に対して、なにか反論はないのでしょうか?ついでに仲良しだった北朝鮮の世襲についても批判はないのでしょうか?
辻元衆議院議員はSNSを利用しています。都合の悪いことは黙殺するのではなく、ぜひSNSを活用し、北朝鮮と自党の世襲候補擁立について自身の見解を発信して頂きたいと思います。