石油目的でベネズエラに融資した中国。米国攻撃で回収が困難に

中国はベネズエラの石油を目当てに、約9兆円規模に上る融資を行っていました、しかし、米国のベネズエラ攻撃と大統領を拘束してベネズエラの政治、経済に介入したことで、中国が債権を回収できなくなるリスクを抱え込んだと指摘されています。

ベネズエラの巨額融資も米攻撃で回収困難に

中国がベネズエラに融資した主な理由は、世界有数の原油埋蔵量を確保し経済的利益を得るためと、「一帯一路」構想の下で中南米での影響力を拡大するためです。石油輸出を担保とした融資を行い、その資金はインフラ整備などに使われましたが、原油生産の低迷と米国の経済制裁により、巨額の債務不履行リスクが生じています。

融資の主な目的と背景
・エネルギー安全保障: ベネズエラの世界最大級の原油埋蔵量に目をつけ、将来の原油供給を担保に融資を提供しました。これにより、中国は安価で安定的な原油を確保しようとしました。
・戦略的・経済的影響力拡大: 「一帯一路」構想の一環として、ベネズエラを含む中南米諸国へのインフラ投資を拡大し、米国の影響力が強い地域での存在感を高める狙いがありました。
・経済協力と政治的パートナーシップ: 経済支援と引き換えに、ベネズエラ政府との関係を強化し、政治的パートナーとしての地位を確立しようとしました。

融資の仕組みと現状
・石油を担保とした融資: 中国は、ベネズエラ国営石油会社(PDVSA)などから将来の原油を確保する形で融資を行いました。融資額は600億ドル(約9兆円)規模に達したとされます。
・インフラ投資: 融資された資金の多くは、インフラ整備事業に投じられました。
債務問題の発生: ベネズエラの経済不振と原油生産の落ち込み、さらに米国の経済制裁により、中国への債務返済が滞り、巨額の未払い債権が発生しています。
・中国の対応: 中国当局は巨額の債務不履行リスクを警戒し、金融機関に対してベネズエラ関連融資のリスク監視強化を促しています。

このように、中国のベネズエラへの融資は、資源確保と地政学的野心の追求という二つの大きな戦略的動機に基づいており、現在はその負の側面が顕在化しています。

関連記事一覧