中国を封じ込める「海の長城」構築が始まった「人権と安全保障をめぐる西側先進国による対中包囲網の構築が本格化」
<今年10月からのわずか2カ月あまりの間に、人権と安全保障をめぐる西側先進国による対中包囲網の構築が本格化した。地政学的な大変動が東アジアで起き始めている>
今年の10月初旬から12月中旬にかけて、この地球上では「中国」との関連で一連の目まぐるしい出来事が起きている。筆者の目からすればそれらは全て、今後の世界の対立構造を強く予感させるものだ。【石平(評論家)】
まず10月1日、日本の茂木敏充外相が外遊先のフランスでルドリアン外相と会談。同日、ドイツのマース外相ともテレビ会議形式で協議した。この2つの会談を通じて日仏独3カ国の外相は東シナ海や南シナ海情勢について、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携強化で一致したという。
10月6日には日米豪印の外相が東京で一堂に集まり、第2回の4カ国外相会議を開いた。上述の日仏独外相会談と同様、この会議の中心テーマはやはり「自由で開かれたインド太平洋の実現」である。会談で4か国の外相は海洋進出を進める中国を念頭に、日本が提唱している「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進し、より多くの国々へ連携を広げていくことが重要だとの認識で一致した。
このように、日本の主導で欧州の主要国であるフランスとドイツ、そして環太平洋地域の主要国であるアメリカとインドと豪州が団結し、中国の覇権主義的な海洋進出を封じ込めようとする姿勢を鮮明にした。誰が見ても「中国包囲網」の構築を意味するものだ。
中国の王毅外相は同13日、外遊先のマレーシアの記者会見で日米豪印外相会議に触れ、「インド太平洋版の新たなNATO(北大西洋条約機構)の構築を企てている」「東アジアの平和と発展の将来を損なう」と批判し警戒心を露わにした。日米豪印4カ国の戦略的意図を一番分かっているのはやはり中国自身で、自分たちが包囲されつつあることに危機感を募らせているのであろう。
<ニューヨークで起きたもう1つの動き>
前述の東京会議が開かれた当日の10月6日、太平洋を越えたニューヨークではもう1つ、中国に矛先を向ける重要な動きがあった。この日に開かれた人権を担当する国連総会第3委員会の会合で、ドイツのホイスゲン国連大使が日米英仏を含む39カ国を代表して中国の人権問題を批判する声明を発表したのだ。
声明は新疆ウイグル自治区における人権侵害の問題として、宗教に対する厳しい制限、広範で非人道的な監視システム、強制労働、非自発的な不妊手術を取り上げた。声明はまた、7月に中国共産党政権が香港で国家安全維持法を施行後、政治的抑圧が強まっていることも非難した。39カ国は、中国政府が香港住民の権利と自由を守るよう要求。チベットにおける人権侵害についても言及した。
この声明に賛同した国々は上述の日米英仏以外にも、イタリアやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが名を連ねている。G7のメンバー国の全て、そしてEUの加盟国の大半がその中に入っている。つまり、少なくとも人権問題に関していえば今、世界の先進国全体が一致団結して中国を批判する立場をとり、そして中国と対立しているのである。
<西側先進国vs「ならず者国家」の構図>
一方の中国はどのように西側先進国に対抗しているのか。実は10月5日、同じ国連総会の第3委員会において、中国は一部の国々を束ねて西側に対する「先制攻撃」を仕掛けた。その日、中国の張軍・国連大使はアンゴラ、北朝鮮、イラン、キューバ、ジンバブエ、南スーダン含む26か国を代表して、アメリカと西側諸国による「人権侵害」を批判した。中国自身を含めて、上述の国々に「人権」を語る資格があるのか疑問だが、それにしても世界の「問題児国家」「ならず者国家」あるいは化石のような独裁国家が中国の旗下に馳せ参じ、「反欧米」で結束したこの構図は実に興味深い。それはそのまま、「中国を基軸とした独裁国家群vs西側民主主義先進国群」という、新しい冷戦構造の成立を予兆するものではないか。
以下ソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/133c1061246a7e1b4bfcae32354b91494379e44b?page=1
ネットの意見
それと、日本も日米韓と何時までも寝言の様な事を言っていないで、日米豪印他で安全保障環境の改善と日本自身の防衛力の強化に取り組んでいくべきではないだろうか。
日本の防衛や安全保障で韓国を当てにするのは馬鹿げているし、間違っているだろう。大体、日本とのGSOMIA何ぞ何時でも一方的に破棄出来ると言ってのけたり、海上自衛隊機に火器照準レーダーを照射しておきながら認めないし、それどころか日本の方が悪いと逆ギレするはという国だもんな。それに韓国は対中国では全く当てにならないと思うね。
西側先進国vs「ならず者国家」という構図は固まり、中国の人権問題や国境問題が解決しない限り中国包囲網の流れは止まらないだろう。
歴史の転換点にいることは間違いなく、この機会に中国共産党王朝を潰すべきだと思う。
これら地域での中共の支配権確立は、すなわち日本の敗北を意味する。
たった数ヶ月のうちに、これだけの対中包囲が出来た。安全保障は待ったなしである。
日本も防衛費を対GDP2 %に引き上げて主に海自を増強し、中共牽制の隊列に加わるべきだ。
そういった意味ではヨーロッパ圏の国々を取り巻きに組み込むことは重要だが、実際第二次世界大戦前とは違いヨーロッパ諸国のほとんどが太平洋に植民地を有しておらずどことなく他人事になっている
それに対して日本・アメリカ・オーストラリア・インドなどは中国軍が自由に海洋を動き回る様になると事実上の脅威になる
そして最大の問題はアジアからミクロネシア連邦に至る小国の動向だ
小さな国の多くはぼそぼそと暮らしている
ところが最近、そういった国々に中国が様々な手法でアプローチをして経済支援をきっかけに国を乗っ取らんばかりの勢いで金を貸し付けて払えない場合は行政介入している
彼らは地球を全中華としたいのです
そんなご主人様を見て隣の国は尻尾を振り言いなり状態ですが実際のところ嫌われています
そんな調子ですから隣の国は対中国包囲網での期待は持てませんね
中国のコロナ外交やワクチン外交も先進国には意味の無い事ですから先進国が一致団結することは大切です。日本や韓国も今までは中国に遠慮して発言を控えてきましたが、言うべきことは言うようにすべきと思います。
実際の中国や韓国と北朝鮮との力を削ぐにはベストな選択だと思いますよ。
この後日本がどのように平和を守れるのかが課題ですね。
フランスは南太平洋に領土あるか・・・
シャルル・ドゴール派遣してくれるかな。
そしてここまで強大になった中国に恐れを持ち慌てふためき、今度はかさになって封じ込めを図ろうとする。
この構図、以前、といっても今から80年も前の話になるが、同じ東洋の何処かの島国とソックリではないか!?
「歴史は繰り返す」と云われるが、まさに国が変わっただけで今も昔も人間のやることは変わらないな!
そして、その島国は結局、米国を中心とした連合軍という輩にこてんぱんにやられ、国の体制がまるっきり変わったから、中国も同じ道を歩むことになるんだろうな、可愛そうに…。